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コグノスが米アプリックスを買収、CPM分野強化へ

2007年09月13日 17時47分更新

文● アスキービジネス編集部

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ビジネス・インテリジェンス(BI)ベンダーの加コグノスは、現地時間9月5日、企業向け分析ソフトを手がける米アプリックスを買収することで同意したと発表した。


「アプリックスの技術は補完関係にある」


 ビジネス・インテリジェンス(BI)ベンダーの加コグノスは、現地時間9月5日、企業向け分析ソフトを手がける米アプリックスを買収することで同意したと発表した。同社は、BIに加えてCPM(企業業績管理)ソリューションを拡大してきており(関連記事)、今回の買収によって「同分野におけるリーディングカンパニーの地位を強化することになる」(同社)という。

 買収は1株あたり17.87ドルの株式公開買い付けによって実施され、買収総額の約3億3900万ドルは現金で支払われる予定。買収の手続きは、2007年第4四半期に完了する見込みとしている。

 コグノスの最高経営責任者であるロブ・アッシュ氏は、今回の買収について「当社の戦略と完全に合致するもの。アプリックスは当社のソリューションを拡充し、メモリ上で動作する革新的な64ビットの分析能力をもたらしてくれると期待している」とのコメントを発表。一方のアプリックスの社長兼CEOであるデビッド・マホニー氏は、「今回の統合は、当社全体に大きなチャンスを与えてくれるものだ。当社は、コグノスにとって非常に補完的な役割を果たしており、今回の統合は、財務パフォーマンス・マネージメント市場のリーダー企業の誕生を意味すると確信している」との声明を発表した。

 コグノスはアプリックスの買収を主力製品「Cognos 8 Planning」「Cognos 8 Controller」「Cognos 8 Business Intelligence」 を補完するものと位置づけており、大規模・複雑な財務パフォーマンスデータの分析、ビジネスルール管理の強化、利益性分析などの新ソリューションの利用、64ビットのOLAPサーバ「Applix TM1」などの技術も利用できるようになるとしている。

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