仕事術! 情報を得るには、自らも情報を提供しなければならない
日本HPに入社した松尾さんは、現在実践している仕事術として、「情報共有」「情報を収集する」の重要性についても語った。
自由な社風のある企業では自主性が問われることが多い。日本HPも例外ではなく、松尾さんは入社後に情報の共有や収集を自ら積極的に行なうよう、仕事のスタイルを改める必要に迫られたそうだ。
「現在、私はRFIDのミドルウェアやその上位のアプリケーションを使って情報を活用するサイトの構築や、デモサイトを構築する仕事をしています。そこでは、最新の技術情報をグループミーティングで話し合ったり、社内のポータルサイトで情報をシェアしたり、常に最新の情報をグループで共有するように努めています。最新の技術情報を生かして開発をすることが、私たちの仕事の重要なポイントになりますからね」
「情報を他人からたくさんもらう秘訣は、自分が率先して情報を提供することだと考えています。情報を提供している人には、自然と情報が集まってくるものです。また、情報共有のためのコミュニケーションを通じて仕事意識の高い人と接することは、モチベーションへの刺激にもなります」
松尾さんの職場は、社員が個々に机を持たないオフィススタイル(フリーアドレス制)なので、荷物や資料を自席に貯めこむことができない。そうした環境にあって自分で収集した情報を有効利用できるように、彼は情報のペーパーレス化に取り組んでいるという。
「気になる技術やWebサイトの情報も、常にパソコンに取り込むようにしています。情報を収集するのは大切なことですが、それも活用できなければ意味がありません。Webページやメモをファイリングできるフリーソフトの『紙copi Lite』を使ってそれらの情報を管理し、必要な書類や情報をすぐ見つけて仕事に生かせるようにしています」
「私は自分のことを、もっとスキルを身につけてプロフェッショナルにならなければいけないと捉えています。プロフェッショナルとは、自分で道を開き、方向を決め、そしてそれを確実にこなしていく人のことだと思います。そういう人になれるように、英語力やコミュニケーション能力なども補い伸ばしていくのが、今の私がすべきことです。世界で活躍できる人になることを目標として、少しずつでも時間をムダにせずに、何事にも真剣に取り組んでいきたいですね」
- ■取材協力
- 日本ヒューレット・パッカード

この連載の記事
-
第26回
ビジネス
Windows Vista開発から、モバゲータウンへ。エンジニアとして本当に大切なスキルとは -
第25回
ビジネス
転職の高いハードルは越えられる! IT系から組み込み系エンジニアになる方法 -
第24回
ビジネス
10年後のために、今できること プログラマからコンサルタントを目指すなら -
第23回
ビジネス
自分と会社の価値観が違うとき……第2新卒世代は、転職で飛翔する -
第22回
ビジネス
オラクル製品サポートの仕事術。忙しくても、“仕事を山積み”にしないノウハウとは -
第20回
ビジネス
未経験転職でも即戦力を目指すべき! プロジェクトリーダーのスキルアップ術 -
第19回
ビジネス
ITコンサルタントになった! 自分に合う職業、自分に合う会社選び、その極意とは? -
第19回
ビジネス
結局甘くないのが未経験転職。“ハケン”を利用して成功あるのみ! -
第17回
ビジネス
マンガ家のアシスタントからプロジェクトマネージャーへ転身。紆余曲折のキャリアこそ、自分だけの武器に通じる! -
第16回
ビジネス
大企業からベンチャー企業へ転職 転職成功で得たもの、失ったもの - この連載の一覧へ