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転職経験あり! 仕事人たちのストーリー 第23回

自分と会社の価値観が違うとき……第2新卒世代は、転職で飛翔する

2007年06月14日 00時00分更新

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自分の理想の企業を探し出すにはコツがある。 正直さが、面接で通用した!

 転職活動を開始した山本さんは、さまざまな企業のWebサイトを見て回りながら、自分が勤めたい企業を探したという。このリサーチ方法のポイントとしては、「Webサイトの情報欄にはそれぞれ“差”がある」ことを自分なり見極める点だそうだ。たとえば、その企業の真摯な体質は、情報の充実度などでもある程度判断できるということ。山本さんの場合は、同じ失敗を繰り返さないためにも、まずは勤務時間をしっかり規定している企業をピックアップしたという。次に、企業理念をよく読み、社会貢献への高い意識が感じられる企業を絞り込んだ。大学で社会学を学んでいた山本さんは、ビジネスマンとして仕事を通じて社会に役立つことをしたいと考えていたそうだ。

「仕事と時間に対しての考え方と、社会貢献という自分の価値観にあう企業を探した末に行き当たったのが、現在のプロスパークでした。1次面接では面接官であった社長に、前職で勤務時間が長いことが苦になったことや、自分の仕事に対する意識や価値観などを正直に話しました。すると社長も『この会社は、社員に豊かな生活をしてもらうために仕事をしているということや、業務を通じて社会へ貢献していきたい』と話してくれ、とても共感を覚えました。その上で、一緒に働く気持ちがあれば入社してほしいと言われ、その場で内定をもらいました。この面接後に数日間考えた末、最終的にこの会社で働くことに決めました」

 山本さんはこの転職に際して、はじめて本格的な自己分析をしたといえる。勤務時間に対する考え方、仕事に対する自分の意識や価値観、社会貢献への気持ちなどが分かったという点は、前の職場で短いながらも働いた経験が役立っているのだ。この半年という期間に何の問題もなく過ごしていたら、ひょっとして彼は自分がどんな人間か、何を求めて働くのかも曖昧なまま過ごしていたかもしれない。そう考えると、辛い経験も意味があったといえる。

「転職活動を通じて、自分が何を望んでいるかをさらけ出せば、会社側も隠すことなくいろいろ教えてくれることが分かりました。就職はよくマッチングが大切と聞きます。会社が人材を慎重に選ぶのと同様に、我々も安心して働ける会社であるかを慎重に選ばなくてはいけないと思います。そして、しっかりと会社を選ぶためにも、表面的なことで判断するのではなく、自分がどういう人間で、どのような人生を送りたいのかを明確にし、それを面接のときに伝えるべきなのでしょう」

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