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転職経験あり! 仕事人たちのストーリー 第24回

10年後のために、今できること プログラマからコンサルタントを目指すなら

2007年07月05日 00時00分更新

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怖がらず、“未経験業務”に臨む秘訣

 エンジニアに必要なのは「瞬発力」と分析する木下さんは、未経験の仕事が与えられたとしても決して断らないそうだ。新しい分野の仕事の話がきたとき、未経験だからと断ってしまうとキャパシティーを自分で限ることになってしまうと考えるからだという。

「チャレンジ精神で受け入れる姿勢を心がけています。ただ、未経験の仕事に限っては、ほかの仕事と並行させないようにすることを自分の中の鉄則としています。未経験ということは、先の事態が予測しにくく、混乱しやすい仕事でもあります。ですから、作業が重ならないように綿密にスケジュールを立て、スタートさせたら終わるまで集中力を切らさないようにしています」

クライアント対応
エンジニアの専門用語を知らずに使っている危険

 現在の業務の中で、クライアントとの打ち合わせの際にもっとも重要なことは、“お客の要望”を的確につかむことだ。木下さんにとって、決定事項の行き違いをなくすためにも適切な「言葉遣い」が求められる点は、クライアントと直接係わるようになってから必要となった要素だ。実際、解釈の違いを防ぐためにテクニカルな用語はなるべく控えて、分かりやすい言葉に置き換えているという。

「専門用語はエンジニア同士なら共通の認識があるので伝わりやすい言葉ですが、ほかの人にとっては抽象的でわかりづらい言葉です。そこで、できるだけ一般的な言葉に置き換えて説明をするように努めています。たとえば、『こういうアーキテクチャーでインポートして……』と使っていたところを、現在は『こういう方法でデータを取り込みます』と伝えるなどの工夫です」

 木下さんは現在、4人でチームを組んでクライアントに対応している。業務を遂行させるためにはチームワークが大切。コミュニケーションを密にするのは当たり前だが、特に「自分は何ができるのか」をチームメンバーに伝えておくことが必要だという。

「チームで役割分担をする際に、各々の得手・不得手が事前に分かっていれば、チーム内でフォローしながら作業を円滑に進められます。また、自分の強みが周囲に伝わっていれば『この仕事はあいつに任せよう』と、仕事のチャンスを得られることもあるでしょう。私は、こういうチャンスをできるだけ多く手に入れて学んでいきたいと思っています。5年後にはお客様の業務改善につながる高度なアプリケーションを提案できるようになりたいですね。さらに、10年後はコンサルティングができるようになっていたいです。あせらず目標に向けて一歩ずつ前進していきたいと思います」

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