05:00 取材班、いよいよセッティングへ
会場に入ったのは朝5時。すでに熱心なファンがあちらこちらに場所取りをしている。我々が陣取ったのほとんど人がいない報道用エリア。晴れてはいるものの目前にあるハズの富士山は雲に隠れ、高原地帯ゆえかなり涼しい。
これから演習開始まで5時間。この待ち時間が実に長い。もちろん、この間何も無い訳ではない。演習場内では事前演習が実施され、戦車や火砲による射撃訓練が行なわれていたりする。 この間、今回の特別取材班隊長(兼運転手)の遠藤は、シートに横になって休養を取っていた。何と言っても齢50、さすがの完徹は元編集者とは言え堪えたらしい。
10:00 防衛大臣会場に来たる
いよいよ演習開始まであと数10分。会場も見渡す限り人だらけだ。音楽演奏も終わり、いよいよ会場には緊張感がみなぎってくる。
やがて小池百合子防衛大臣(当時)が会場に現れた。内閣改造に伴いこの翌日に辞任してしまうため、総火演に防衛大臣として現れるのは今回が最初で最後ということになる訳だが、とにかく人気がある方で観客で撮影している人も多い。ひたすら目立つ白のスーツが目にまぶしい。
10:20 演習開始
小池防衛大臣が貴賓席に着席し、会場も落ち着いた頃、いよいよ演習の始まりだ。まず、演習場の地形が陸自隊員のナレーションと会場前方のオーロラビジョンで観客に案内される。
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