書類選考より面接重視。資格保有は有利だけれど……
ソナーでは設立以来、新卒採用は行なっておらず、即戦力になる人員を募集している。特に技術畑の経験者を求めていて、知識やスキルよりも、コミュニケーション能力と積極性や上昇志向を持った人材を求めているという。
「システム分野であればオラクルマスターなどの資格取得者はもちろん歓迎します。とはいえ、これを絶対条件には設定していません。弊社には未経験で入社した制作スタッフや、エンジニアがそれから1~2年で勉強と実務経験を積みながら成長していった人が何人もいるからです。資格はあるに超したことはありませんが、『資格マニア』のような方は採用しておりません。資格を持っていることが大事なのではなく、何を目指して取得したか、どんな努力をしたのか、どんな仕事に生かしたいか、ということを重視しているからです」
資格のレベルに自信がなくても、不動産業界に興味があり、アイデアや企画を発揮したいと思う姿勢があれば、ソナーに採用される可能性は高いといえる。これは転職活動においては、資格を持っているに越したことはないものの、参入市場への意欲を証明できれば、必ずしも資格を保有していなくとも『転職の強み』となりうると言えよう。そこで書類や面接における評価ポイントをさらに詳しく聞いてみた。
「弊社の場合、書類で落とすということは基本的にありません。とはいえ、職歴書は実務経験を丁寧に書いた方がいいですね。面接でこちらが質問するときの材料になりますから。こと細かに書かなくても、端的にまとめてあれば大丈夫です。それから、絶対必要なものではないのですが、これまでの仕事で経験したことだけでなく、感じたことや学んだことなどをA4用紙1~2枚程度にまとめたものがあれば参考にします。同じ経験でも目的意識を持っていれば人の何倍も吸収して成長していけるので、このようにして自分の弱みや強み、仕事の感想など、職歴書には書けない補足材料があれば、好印象を受けます」
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