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「成長著しい仮想化市場を席巻する」シトリックス、テンプルトンCEOが会見

2007年09月05日 20時07分更新

文● アスキービジネス編集部

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5日、シトリックス・システムズ・ジャパンは会見を行ない、米シトリックス・システムズ 社長兼CEO マーク・テンプルトン氏が「シトリックス社の仮想化市場における企業戦略」について語った。


フルレンジで仮想化サービスをカバーするシトリックス


 5日、米シトリックス・システムズ(以下、米シトリックス)の社長兼CEO マーク・テンプルトン氏が来日し、プレスミーティングを実施した。テンプルトン氏は「シトリックス社の仮想化市場における成長戦略」について会見を行なった。

 米シトリックスは今年8月、オープンソース「Xenハイパーバイザー」上に構築する企業向け仮想化ソリューションで知られるXenSource社を約5億ドルで買収した。テンプルトン氏は買収の狙いを「 我々は“アプリケーションの仮想化”に注力してきた。今回、サーバ仮想化ソフトウェアに定評のあるXenSourceを買収したことで、シトリックス社はデータセンターからデスクトップまで仮想化ソリューションをフルレンジでカバーできるようになる。また、シトリックスにとって重要な戦略パートナーであるマイクロソフトと良好な関係をXenSourceが築いていたことも大きい」と語る。

米シトリックス・システムズ社長兼CEO マーク・テンプルトン氏

米シトリックス・システムズ社長兼CEO マーク・テンプルトン氏

 今後、シトリックス社が企業戦略の重点に置く仮想化市場の中で、「アプリケーション」「サーバ」「デスクトップ」の3分野を狙う。テンプルトン氏によると、「“アプリケーションの仮想化”は10億ドル相当の市場で年間15%程度の成長を遂げており、“サーバの仮想化市場”も10億ドル規模、成長率は80%とも言われている。また、専用アプリケーションなどによって個人が自分のPCで仮想化を活用する“デスクトップの仮想化市場”の売上はまだ小さいものの、業界の専門家はこの5年間で10億ドル規模になると予測しており、非常に有望」とその成長性に自信を見せている。

 シトリックス社は、仮想化市場が今後4年間で約50億ドル規模にまで成長を遂げると予想しており、テンプルトン氏は「ヴイエムウェア社だけではユーザーに十分な仮想化ソリューションを提供しているとは言い難い。シトリックスの広範な販売チャネルやパートナー企業と、XenSourceの技術力といった両者の強みを活かすことで、シトリックスの仮想化ソリューションは市場で躍進すると考えている」と述べた。

 なお、XenSource社の買収は2007年度第4四半期に完了する予定。

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