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「国内シェア1位を目指す」 デルが戦略説明会を開催

2007年09月05日 20時02分更新

文● アスキービジネス編集部

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デル株式会社は5日、都内で事業戦略説明会を開催した。国内でのシェア1位獲得に向けた同社の戦略を発表した。


SMBやコンシューマに注力し国内シェア1位を目指す


 会見冒頭では、デル株式会社代表取締役社長のジム・メリット氏は、先日発表されたグローバルの第2四半期の業績を掲げ、「新製品の投入と戦略的買収、販売パートナーシップの拡大といった変革の継続が、好調な実績を残せた」とした。具体的には、SMB向けブランド「Vostro」の投入やITインフラ管理プラットフォーム企業「SilverBack」やライセンス管理サービス企業「ASAP Software」の買収、ウォルマートやビックカメラなどとの小売パートナーシップである。

デル株式会社 代表取締役社長 ジム・メリット氏

デル株式会社 代表取締役社長 ジム・メリット氏

 日本市場でも2007年第2四半期において、国内シェア2位を獲得したことを受けて、メリット氏は「コンシューマ市場にも注力し、シェア1位を目指す」と話した。

 それに向けての戦略として、好調を維持する大企業向けには、同社が提唱する「コストと複雑性を提言したシンプルIT」を軸として、全顧客セグメントに渡ってシェアのさらなる獲得を目指す。また、成長の著しい中小企業向けビジネスでは、SMB向けブランドVostroに加え、ソリューションやサービスの提案を強化するとした。

 直販主体だった同社の戦略も、コンシューマ向けにビックカメラでの店頭を始めるなど変化の兆しを見せる。中小企業向けに関しても、「中小企業向けビジネスとダイレクト販売は相性がいい」(メリット氏)としながらも、SIerや販売店経由での間接販売にも力をいれ、顧客カバレージの拡大を図るとしている。

 また、「中国では市場の要求に応え、低価格デスクトップを投入している。日本でも軽量で省スペースな製品を充実させていきたい」と語り、日本市場向けの製品投入に向けての意欲をあらわにした。

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