かつての定番がオープンソースでシェア拡大となるか?
Mozilla Foundation、ThunderbirdベースとなったEudoraのベータ版を公開
2007年09月05日 13時45分更新
Mozilla FoundationのPenelope(ペネロペ)プロジェクトは3日、米クアルコム社が開発していた電子メールクライアントソフト「Eudora」のベータバージョン(8.0.0b1)を公開した。クアルコムは'06年10月に、Mozilla Foundationが開発を進めている電子メールクライアントソフト「Thunderbird」の技術をベースに次期Eudoraをオープンソースで開発することを表明済みで、今回がその成果物の第一弾となる。
新しいEudoraの対応システムは、WIndows 98/98 SE/Me/NT 4.0/2000/XP/VistaとMac OS X 10.2以上。Windows環境ではXPの使用が推奨されている。
Eudora(左)とThinderbird(右)のツールバーのカスタマイズ画面。Eudoraではカスタマイズ設定ウィンドウの1項目に組み込まれている。いずれも、ツールバーにドラッグ&ドロップしてボタンを配置する
Eudoraの環境設定画面。Thunderbirdとほとんど同じだが、右端に「Penelope」という項目が用意されており、ショートカットをEudora(From Penelope)風、操作操作画面を3/2ペインから選べる(現状では2ペインは正しく表示されない)
ベータ版では、インターフェース以外にThinderbirdとの違いはあまり見られない。しかしPenelopeプロジェクトのロードマップによると、今後のバージョンで旧Eudoraからのフィルター設定や初期設定のインポート、Eudoraの操作性などを取り入れる予定になっている。
