譜面制作の定番シリーズにポップス向けのライト版登場
【SPEC】 開発元●米メイクミュージック社 販売元●㈱イーフロンティア 価格●8400円 http://www.e-frontier.co.jp/ 対応システム●OS X 10.3.9以上 対応機種●PowerPC G4以上、またはインテルCPUを搭載したMac |
【COMMENT】
外部シンセサイザーを鳴らせる最も廉価なDTMソフトという点が評価できる。しかし、目新しい特徴がないのは非常に残念。
楽譜作成ソフト「Finale」シリーズのラインアップに、1万円を切るエントリーユーザー向けの「『聴こえる楽譜』Finale SongWriter」が加わった。
譜面の作成は、音譜のアイコンを切り替えて五線をクリックしていく標準的な方法と、MIDIキーボードなどで演奏した音をその場で楽譜化する「リアルタイム入力」という方法の2つがある。
後者は、当然ながらある程度の演奏技術が必要だが、演奏する際に音符の長さを指定する「ステップ入力」機能もあるので、MIDIキーボードをじっくり触りながら楽譜を作成可能だ。
同じくFinaleの流れをくむ上位版の「PrintMusic」と比べると、8パート以上の新規パート譜作成や、パート譜単体の書き出しができないなどのいくつかの制限がある。とはいえオーケストラの譜面を作りたい人以外には、実用面での大きな差はないだろう。なお、どちらのソフトも共通のファイル形式なのでお互いのデータを読み込み可能だ。
美しい譜面印刷は、さすがFinaleエンジンならでは。インターネットで販売されている各種譜面を印刷する用途なら、本ソフトで十分だ。制限はあるが、パートの少ないポップスなどの譜面作成には最適なソフトといえる。
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