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3Dグラフィックソフト

レビュー:iPoser 7 for Mac OS X

2007年09月02日 10時00分更新

文● 大河原浩一

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「Vue」との連携やカスタマイズも豊富


 iPoser 7は、「.3ds」や「.obj」といった汎用3D形式への出力機能がない。そのため、同ソフトで作成したフィギュアをほかの3Dソフトで利用する場合は、Poser専用の入力機能を備えた同社の「Vue」や「Shade」を使うしかない。

iPoser 7 for Mac OS X

iPoser7で作成したフィギュアを「Vue 6 Infinite」で作ったシーンに読み込んだ。テクスチャーなどもきちんと反映されている

iPoser 7 for Mac OS X

Vueの特徴であるフォトリアルなレンダリングとフィギュアを組み合わせられる

 iPoser 7で作成したフィギュアをVueで作ったシーンに配置した場合は、Vue側のレンダリング上限に依存するため、高解像度でのレンダリングが可能。自分で作ったフィギュアを、3D CG空間に配置してシーンを作り出せるのは魅力的だ。なお、上位版のPoserでは、Vueに組み込んだプラグインと連動して、Vue側でキャラクターのポーズを変えられる。ただし、CPUやメモリーを大量に使うので、ちょっとした変更でも非常に時間がかかる。ポージングはPoserで済ませたほうが効率的なので、その点はiPoserでも問題ないだろう。

 また、(株)イーフロンティアでは、追加コンテンツのダウンロード販売をしている。

iPoser 7 for Mac OS X

「コンテンツパラダイス」では、Poserシリーズだけでなく、「Shade」シリーズの追加コンテンツも販売もしている

「にあ☆みぃ」の髪型や洋服も用意されているので、カスタマイズ可能だ。


【Conclusion】
 Poser 7にはなかったアニメ風のフィギュアが新鮮。機能を限定したシンプルな構成で3D CGの入門版としては評価できる。

×  アニメーション機能とはいわないが、入門版とはいえ、テクスチャーや質感を設定する「マテリアルルーム」が使えないのは残念。

(MacPeople 2007年10月号より転載)

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