仕事が楽しい! 人生が楽しい! 奧山 睦氏が語るSEのためのキャリアデザイン 第11回
最終回 良き未来図を描こう! ありのままの自分を受けとめるキャリアとは
2007年03月20日 00時00分更新
さて、この連載も今回が最後となりました。一般的に使われるキャリアの意味である「職業、職務、職歴」ではなく、「個人の人生・生き方」という広い意味での“キャリア”について、またその実現方法について最後にまとめておきたいと思います。
キャリアは個人の人生そのものである!
それでは、まず個人の人生の視点で「キャリア開発とは何か」について考えてみましょう。
キャリア開発とは
1.自らの能力・実力の評価で、エンプロイアビリティを決めること
2.自尊欲求を満たす充実した仕事により自己成長を図ること
3.ライフステージごとの適切なキャリア選択を行なうこと
4.高齢社会を念頭にライフキャリアデザインを描くこと
1の「エンプロイアビリティ」とは、雇用される能力のことです。実は雇用される能力の高い人は自らを雇用する、つまりフリーランス能力も高いものです。就社にこだわらない視点で人生のキャリアを考えます。
2でいう「自尊欲求」とは自らを尊敬できる、要は自らを大切にできる仕事で自己成長というキャリアを図ることです。
3については自分のライフステージの視点でキャリアを考えます。たとえば20代独身の場合。徹夜をして仕事に没頭しても、気力・体力的に充実している時期です。30代になると女性の場合は子育てに直面する時期かもしれません。男性はマイホームを購入して人生設計を立て始める時期かもしれませんね。このようにそれぞれの年代ごとに仕事だけではなく、人生の節目があります。
発達心理学者のシーヒーは、30代後半から40代後半の10年は「締切りの10年」といい、キャリアゴールを描く大切な時期だと位置づけています。その時々の自分に合わせたキャリア選択が適切に行なえるかどうかが重要です。
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