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仕事が楽しい! 人生が楽しい! 奧山 睦氏が語るSEのためのキャリアデザイン 第10回

第10回 部下も上司も“やる気”がない!? SEを襲う「モチベーション・クライシス」に立ち向かおう!

2007年03月06日 00時00分更新

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部下のやる気は上司がカギ
最強のモチベーションマネージャーになろう!

 では次に、自分が上司の立場で部下を指導していくときは、どうすべきかを紹介しましょう。

 (株)リンクアンドモチベーション 代表取締役 小笹芳央氏の著書「モチベーション・マネジメント」(PHP研究所)の中に、大変興味深い一節があります。

『同じ仕事を部下に与えるにしても、「石を積み上げてほしい」というより、「要塞を作るために、石を積み上げてほしい」というほうが、部下のモチベーションが高まることは言うまでもない(本文P53より引用)』 

 確かにゴール(要塞を作る)を最初から語るほうが、工程(石を積み上げる)への動機づけがはっきりしますよね。この「何のためにそれをやるか」を明確にしていくことが大切なのです。

モチベーションマネージャー

 また、同書では「最強の組織はモチベーションマネージャーが創る」としており、モチベーションを高める管理職になるためには「影響力」と「信頼性」を持つことが大切であるとしています。

 たとえば、上司が目標を明確にしたり、責任を委譲して部下の権限を拡大したりすることによって、働く人の職務が充実した企業は、利益拡大も含め、大きな恩恵を手に入れるようになったと言います。

 これらが部下の「モチベーションアップ」につながり、「仕事の改善」に役立つことは言うまでもありません。ぜひとも「モチベーション・クライシス」を克服して、次のキャリアのステージに進んでください。

奥山 睦氏

著者 奥山 睦
財団法人社会経済生産性本部認定キャリア・コンサルタント、メンタルサポーター。
日本キャリアデザイン学会正会員。
専門的なITスキルとキャリア・カウンセリングを組み合わせて、キャリア系ポータルサイトの企画制作や執筆、講演などを行なう。
キャリア・コンサルタント有志によるキャリア開発専門サイト、「ウーマンズキャリアナビ」運営。


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