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COOLPIX発表会レポート

キーワードは“写真、解放”――無線LANデジカメでニコンが目指すもの

2007年08月30日 20時19分更新

文● 編集部 小林 久

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月額350円で、20GBの容量が使える


my Picturetownでは、“ピクチャーメール”“ピクチャーバンク”といったCOOLPIX CONNECTの機能を引き続きサポートする。

フォトストレージの機能としては、アップロード日時やタグ編集による分類、目的別のアルバム作成、アルバム共有、ドラッグ&ドロップによる操作に加え、ブログ/SNS向けの画像URL発行、携帯電話機からのアクセス、音楽付きスライドショーなども提供される。

さらに、動画ファイル(MOV形式またはAVI形式)や音声ファイル(WAVE形式)のアップロード機能、米国の動画共有サービス“Flickr”との連携サービス(米国ユーザー向け)なども用意する。

my Picturetownには、2種類のアカウントが用意されており、月額利用料金が無料のフリーアカウントでは最大2GB、月額350円のゴールドアカウントでは最大20GBのアップロードが可能。2008年2月末まではゴールドアカウントも無料で利用できる。



ニコンが目指す“写真、解放”とは


my Picturetownの開発は、ニコン映像カンパニー新規事業プロジェクトリーダーの大槻 正(おおつき ただし)氏が指揮した。大槻氏は、ソニー(株)で『AIBO』(アイボ)の開発に携わったことでも知られる。

同氏は発表会場で、今回のコンセプトを“写真、解放”という言葉で表現した。

写真、解放

写真、解放がキーワードだ

これは、インターネットを利用することで、デジタルカメラで撮影した写真を、さまざまな機器で利用できるようにするというものだ。大槻氏は「自分の得意な分野、新しい分野を切り開いていく」ために、昨年12月にニコンに入社したという。

ニコンの大槻氏(左)と中山氏(右)

また、ニコン映像カンパニー マーケティング本部 第一マーケティング部ゼネラルマネージャーの中山正氏は「(デジタルカメラといっても)フィルム時代のワークフローを引きずっている」。しかし、「ほとんどの人はカメラそのものではなく、写真による楽しみの価値を考えてカメラを買っているはず」とコメント。写真の最終的な価値である楽しみをどうやったら、直接提供できるかを考えて、my Picturetownを企画したと述べた。

COOLPIXシリーズは春以降好調。GFKのまとめた週別のデータでシェア13%を獲得することもあったという

ニコンでは、my Picturetownの会員を2009年3月末までに100万人。2009年末までに270万人獲得することを目標としている。また、今後もニコンらしい機能の拡張を行なっていくという。

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