このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

地デジノートはLaVie Cに集約

NEC、秋冬モデルのノートパソコン新製品を発表

2007年09月03日 11時00分更新

文● 編集部 小西利明

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

日本電気(株)とNECパーソナルプロダクツ(株)は3日、家庭向けノートパソコン“LaVie”(ラヴィ)シリーズの2007年秋冬モデル新製品3シリーズ7機種と、ウェブ直販専用モデル1シリーズ3機種を発表した。店頭モデルの価格は全機種オープンプライス。

紙のノートをモチーフにした新デザイン LaVie L アドバンスト

“LaVie L アドバンストタイプ”『LL850/KG』

WXGA+の高解像度液晶ディスプレーを搭載した“LaVie L アドバンストタイプ”『LL850/KG』

普及価格帯のスタンダードなノートパソコン“LaVie L”シリーズは、“LaVie L アドバンストタイプ”がデザインを一新して登場した(後述するLaVie Cシリーズも同じデザインを採用する)。“紙のノート”をモチーフにしたというデザインは、ヒンジ周りのラインが緩やかなカーブを描いている。またタッチパッドのボタン部分は、“ボウタイ”(蝶ネクタイの1種)をモチーフとしており、左右ボタンの間のくぼんだ部分に、ホイールがわりの上下ボタンを組み合わせた洒落たデザインをしている。なお、8月21日に発表された“LaVie L スタンダードタイプ”(関連記事)も、同じデザインのボタンを採用している。

本体側面のヒンジに近い部分は、緩やかなカーブを描いてパネルにつながるようなデザインをしている

本体側面のヒンジに近い部分は、緩やかなカーブを描いてパネルにつながるようなデザインをしている

ボウタイ風のシルバーのマウスボタンに、ホイール代わりの上下ボタンが配置されたボタン部

ボウタイ風のシルバーのマウスボタンに、ホイール代わりの上下ボタンが配置されたボタン部

シリーズ最上位機種の『LL850/KG』と下位機種の『LL750/KG』には、液晶ディスプレーの上に有効画素数約198万画素のウェブカメラが標準搭載されている。ウェブカメラを搭載するパソコンは決して珍しいものではないが、同社では“注目が集まっている半面、有効に使われていない”と分析。独自の調査により、ウェブカメラの画質や解像度といった“表示性能への不満”が8割にものぼるとした。そこで高解像度カメラの搭載によって、性能面の不満を解消を狙った。

さらに、“ウェブカメラの使い方を広げる”機能として、2つの機能が搭載されている。“Qcam for NEC”と呼ばれるユーティリティーでは、ウェブカメラに写った人物の上にヒゲや帽子といった“フェイスアクセサリ”を表示したり、人物の顔をイラストで描かれた人や動物、怪獣などの“アバター”に変えてしまうといった面白い機能を提供している。同社の顔認証技術“NeoFace”を活用した、顔認証によるWindows Vistaのログオン機能も、ウェブカメラを使った機能である。事前に3枚の顔写真をユーザー情報として登録することで、Windowsログオン時にパスワードを入力する代わりに、自分の顔で認証を行なえるようになる。

“Qcam for NEC”

“Qcam for NEC”を使うと、ウェブカメラで写った自分の顔に帽子やヒゲをつけたり、動物の顔に変えたりできる。ビデオチャットがより楽しくなりそうだ

スペック面では、CPU性能が向上した代わりに、地上デジタル放送視聴やBlu-rayディスク(BD)再生機能は省かれた。地上デジタル放送についてはLaVie Cシリーズで継承している。CPUはLL850/KGと中位モデルの『LL800/KG』がCore 2 Duo T7250(2GHz)を、LL750/KGはCeleron 530(1.73GHz)を搭載している。グラフィックス機能(GPU)はRadeon Xpress 1250チップセットの内蔵機能を使用する。

液晶ディスプレーのサイズはいずれも15.4インチワイドサイズだが、LL850/KGとLL750/KGは、解像度1440×900ドット(WXGA+)の高解像度パネル“スーパーシャインビューEX3液晶”を採用。より広い画面でのWindows操作を実現している(LL800/KGは1280×800ドット)。色再現域もNTSC比90%と、ノートパソコンとしては優れた性能を誇る。また、映像出力端子としてアナログRGB出力(D-Sub 15ピン)と、HDMI出力を装備。HDMI出力経由で表示する場合は、最大1920×1080ドットのフルHD解像度での表示が可能となる。

家庭内でデスクトップパソコンのように使う、いわゆる“デスクノート”の部類であるため、バッテリー駆動時間等はあまり重視した製品ではない。搭載バッテリーも最近では珍しいニッケル水素充電池を使用している。バッテリー駆動時間は約1時間(JEITA測定法1.0)である。重量は約3.5kg。

主な仕様と予想実売価格価格は以下のとおり。発売予定時期は9月中旬。なお、NEC Directで販売されるウェブ直販モデル『LaVie G タイプLアドバンスト』は、B.T.O.方式によりメモリーを最大3.5GBまで搭載できるほか、フラッシュメモリーを内蔵して高速化を図ったHybrid HDDや、IEEE 802.11nにも対応した無線LAN機能(標準はIEEE 802.11a/b/g)、指紋認証センサーなどを搭載できる。最小構成価格は13万5000円前後。

LL850/KG
CPU:Core 2 Duo T7250(2GHz)|メモリー:DDR2-677 1GB|グラフィックス:Radeon Xpress 1250チップセット内蔵
ディスプレー:15.4インチワイド 1440×900ドット|HDD:120GB|光学ドライブ:DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ|無線通信機能:IEEE 802.11a/b/g
サイズ:幅370×奥行き278×高さ43.3mm|重量:約3.5kg|バッテリー駆動時間:約1.0時間|OS:Windows Vista Home Premium
予想実売価格:20万5000円前後
LL800/KG
ディスプレー:15.4インチワイド 1280×800ドット|重量:約3.6kg|それ以外の主な仕様はLL850/KGと同等
予想実売価格:19万円前後
LL750/KG
CPU:Celeron 530(1.73GHz)|ディスプレー:15.4インチワイド 1440×900ドット|重量:約3.6kg|バッテリー駆動時間:約0.9時間|それ以外の主な仕様はLL800/KGと同等
予想実売価格:18万円前後

“LaVie L スタンダードタイプ”『LL370/KG』

“LaVie L スタンダードタイプ”『LL370/KG』

低価格ノートの“LaVie L スタンダードタイプ”の新製品『LL370/KG』は、夏モデル『LL370/JD』からのマイナーチェンジとなっている。CPUがCeleron M 430(1.73GHz)からCeleron 520(1.60GHz)へと若干向上したほか、GPU内蔵チップセットが変更され、HDD容量が増加している。筐体デザインの変更はない。

主な仕様と予想実売価格価格は以下のとおり。発売予定時期は9月中旬。ウェブ直販モデル『LaVie G タイプLスタンダード(e)』は、最大2GBのメモリーや最大160GBのHDDを選択できる。最小構成価格は11万円前後。

LL370/KG
CPU:Celeron 520(1.60GHz)|メモリー:DDR2-533 1GB|グラフィックス:Radeon Xpress 1000チップセット内蔵
ディスプレー:15.4インチワイド 1280×800ドット|HDD:120GB|光学ドライブ:DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ|無線通信機能:IEEE 802.11a/b/g
サイズ:幅362×奥行き261×高さ40mm|重量:約2.8kg|バッテリー駆動時間:約0.9時間|OS:Windows Vista Home Premium
予想実売価格:15万円前後

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン