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キャリア・ピックアップ 第16回

「オラクル マスター教科書」の著者林優子氏解説! オラクル マスター ゴールド試験対策

2007年08月30日 11時30分更新

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林優子さん 株式会社システム・テクノロジー・アイ オラクル認定講師

林優子さん
株式会社システム・テクノロジー・アイ オラクル認定講師

データベース管理者として必須の資格がオラクル マスターである。中でもゴールドは専門の知識を有するだけではなく、その知識を現場で活用することが求められる現場対応型で、真の実力が試される資格である。それ故、試験もただ参考書で勉強しただけでは試験にパスすることは難しいし、仮に試験にパスしても、その資格に準じる仕事ができないかもしれない。そこで、これからゴールドを受験しようと考えているデータベース管理の経験者に対して、ゴールド受験の心構えや勉強法などを、オラクル認定の研修を行なっているシステム・テクノロジー・アイの林優子さんに聞いた。

オラクルマスターの中でもゴールドが実質的な最高のレベル

オラクルマスターの中でもプラチナ(Platinum)に次いで高いグレードがゴールド(Gold)です。プラチナという上のレベルがありますが、ゴールドが個人が受験する資格としてはオラクルの中でも最高峰と言えます。というのは、プラチナは受験料が20万円を超え、さらに試験も2日間あり、Linux上での実技試験です。それ故、会社の支援を受けずに個人が受験するのは困難なため、オラクルマスターの資格の中でも、ゴールドが実質的には最高であるとも考えられるというわけです。つまり、データベース管理者で最高のレベルを目指すならゴールドということになるでしょう。

 ゴールドの試験範囲は、バックアップに関する知識の次の段階であるリカバリと、パフォーマンスの監視の部分に集中したものになっています。障害が起きたときに備えるだけでなく、実際にどう対応すればいいのかを問われる問題が中心です。つまり、データベース管理者としての知識は一とおり身につけたシルバー取得者が、さらに専門的な知識を身につけているかどうかを確認するのがゴールドの目的です。

ゴールドの重みを意識して試験対策をすること

 それぞれのオラクル資格でいうと、ブロンズは暗記していれば解ける問題が中心で、シルバーは暗記にプラスして基礎知識を元にした応用力が必要です。そして、ゴールドではオラクルツールを使った現場の知識とそれ以上のものが求められます。それ以上というのは、現場では出会わない事態についての対応が問われるからです。たとえば、リカバリというのは頻繁に行なわれるものではありませんが、もしリカバリが必要な事態が訪れたら完璧な対応が求められます。そういう意味で“現場の知識以上”というわけです。

 つまりオラクル マスター ゴールドというのは、データベースの存続を賭けた事態でも対応できるスキルがあることを証明する資格であるので、取得者は絶対の信頼をもたれるものです。ただ資格を取るという意識ではなく、それ以上を目指す気持ちと、ゴールドの重みを意識して試験に臨んで欲しいですね。そういう意識で次の問題を考えてみましょう。

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