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キャリア・ピックアップ 第17回

仕事ができる人には意外な趣味あり? エンジニアの“別の顔”探訪

2007年08月31日 12時14分更新

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音楽は喜びです! 趣味は、クラブでDJとイベント運営


竹屋英幸氏

竹屋 英幸さん(35)
株式会社タイムインターメディア
Webインテグレーション事業部
MySQLソリューション部 チーフエンジニア

 テレビ局のブログシステム作成など、Web系アプリケーションの開発エンジニアとして毎日忙しく働いている竹屋さんは、趣味としてクラブでDJやイベント運営活動しているという。

「DJと言っても音楽のジャンルによってやることは違います。ヒップホップはスクラッチで『キュキュキュッ』という感じですが、僕がプレイするのはハウス系ミュージック。センスの良い曲セレクトして、ひたすら紹介していくといものです」

 イベント運営の活動は、どのようなことをするのだろうか。

「DJとして自分も参加するイベントを開催するのは、2ヶ月に1回程度。そのために、隔週程度にスタッフが集まって、イベントの準備活動をしているのです。たとえば告知を掲載するWebサイトの更新、フライヤーの作成などです」

DJ

渋谷のクラブ「UNDER BAR」にて、DJを楽しむ竹屋さん(手前)。

機材

DJ機材、中央はミキサー。脇にターンテーブルがある。

DJとしてのチャンスはどこで得たのか

 では、そもそもこの趣味のきっかけは?

「最初は、もちろん音楽をただ“聴く側”でした。ハウスやダンスミュージックというジャンルは、当時そんなにメジャーではなかったので、町のCD屋には自分の聴きたいものはあまりなかったのを覚えています。そこでクラブに行ったときに、DJがかけている同じ曲のアナログレコードを探して買っていったのです。それを何回か繰り返してやっているうちに、ターンテーブルを購入して、『自分でもDJをやってみたら面白いかも!』と思ったのです。でも、DJを始めたのは社会人になってからなんですよ」

アナログレコード

アナログレコードは500枚程所蔵。この他にも友人と共同で借りてるトランクルームにはその倍以上置いてあるという。

 DJは、趣味として楽しむというにはなかなか簡単には参入できないようにも思えるが、最初のチャンスをどのように得たのだろうか。

「もちろん最初はどうやったらいいのかわからないので、誰かのイベントに混ぜてもらおうと考えたのです。当時、クラブ関係の情報が集まるWebの掲示板にイベント募集の告知の書き込みがあって、『1ヶ月後のイベントの集客5人をやってくれれば、DJできます』みたいな告知にメール出して、気楽なかんじで応募しました」

皆で盛り上がる楽しさは格別

 DJ、イベント運営スタッフとしてどのような苦労点があり、また魅力があるのだろう。

「DJとして“盛り上がる曲をかけなければいけない”という点は、良いプレッシャーに感じています。クラブのフロアでは、曲のセレクトは客層によりますが、ハズすとしらけるので結構緊張するのです。たとえば女性客が多ければ華やかな曲をセレクトするなど工夫します。逆にマニアっぽい客層なら、そこで華やかな曲を選ぶとしらけてしまうので気をつけたり、とその場の傾向を押さえて選曲や曲構成を考えるのです。でも、上手くいって盛り上がったときなんて最高です。またイベント運営の視点でいうと、利益についても考えなければなりません。イベント当日に雨が降ったりして、客足が伸び悩みそうだとヒヤヒヤしたり、というちょっとした苦労はあります(笑)」

フロア

UNDER BARは収容人数100人くらい。 フロア(左写真)とバーカウンター(右写真)

バーカウンター

UNDER BARは収容人数100人くらい。 フロア(左写真)とバーカウンター(右写真)

音楽好きなら、趣味としてDJはおすすめ。 エンジニアとは同じフィーリングあり!

 社会人として他に職業を持って、DJを趣味に持つ人はけっこういるのだろうか。

「DJは、趣味としてはおすすめです。僕以外にも多くは自分の専門職を他に持ちながら、DJのプレイを楽しんでいる人はたくさんいます。たとえば不動産、レコードショップの店員、デザイナー関係の人も多くいます。この趣味は、自分の負担にならないペースでできるのです。フロアを盛り上げることを意識しないのであれば、もくもくと自分の好きな曲をセレクトすれば良いのですしマイペースに楽しめると思います。でも、今誰も知らない曲を発掘して、新しい曲を流行らせるというのはこの趣味の醍醐味なのです。また、エンジニア的性質でいうと『今、誰も知らない曲を発掘して、その曲を流行らせる=いかに先に新しい技術を見つけて、それを仕事に取り入れるか』という点には同じノリがありますよ(笑)」

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