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1ユニットで5.1chサラウンドを実現できるフロント・サラウンド・システム

【レビュー】YSP-4000

2007年09月06日 18時00分更新

文● 吉澤亨史

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ヤマハ(株)が10月に発売する『YSP-4000』(関連記事)は、5.1chサラウンド再生をワンボディーで実現するフロント・サラウンド・スピーカーシステムの新モデルだ。YSPは“ヤマハ デジタル・サウンド・プロジェクター”の略で、一体型の本体にはデジタルアンプと40個の小型スピーカー、2個のウーファーを内蔵。小型スピーカーの音に指向性を持たせた上でビーム状に放出し、壁などに反射させて5.1chサラウンドを実現するという。今回は発売前のため評価機ではあるが、実機を借用できたのでレビューをお届けする。


手軽に導入できる一体型サラウンドスピーカー

本体全体
本体は横に長いためスリムな印象を受ける。ただし重量15.5kgとは結構あるため、設置や移動には注意が必要だ

大画面薄型テレビやデジタル放送、HDD/DVDレコーダーなどの普及により、ホームシアターへの関心が高まっている。しかし、本格的なサラウンドシステムを構築するには高価な機器を複数組み合わせる必要があり、それなりの知識も求められる。特に5.1chのサラウンドシステムを実現するには、前方センターとレフト、ライト、後方レフト、ライトとウーハーのつごう6個のスピーカーが必要になり、その設置場所や配線の取り回しを考えなければならない。

ヤマハのYSPシリーズは、このようなニーズに応える一体型のフロント・サラウンド・スピーカーシステム。デジタルアンプとスピーカーを内蔵した本体を設置するだけで、5.1chサラウンドシステムを実現できることが特徴だ。今回発表されたYSP-4000は、YSPシリーズのハイエンドに位置するもので、音質が高められたほか、HDMI端子の搭載により大画面テレビやHDD/DVDレコーダーとの連携が可能になっている

評価機はシルバーのカラーだったが、横幅がほぼ1mもあるため、見た目にはスリムな印象を強く受けた。しかし、奥行きは144mmと意外にあるため、テレビの前に設置する場合には十分なスペースを確保する必要がある。また、重量は15kgを超えているので設置や移動をひとりで行なう際には注意が必要だ。なお、本製品にはラックと一体になった『YSP-LS4000』も同時に発売される。

ラック一体型のYSP-LS4000
37~52型のテレビに対応した高品質のラックと一体になったラックシステム『YSP-LS4000』も同時に発売される

測定用マイクによって最適な音場をチューニング


YSP-4000には、新たに3系統(入力×2、出力×1)のHDMI端子が搭載された。これにより、テレビやHDD/DVDレコーダーなどの機器との接続がより容易になっている。このほかの入力端子は、音声では3系統のアナログ、4系統(光3、同軸1)のデジタル端子、映像では3系統のコンポジット、2系統のコンポーネント端子も装備している。出力端子はサブウーハー、コンポジット、コンポーネントがそれぞれ1系統用意される。

端子その1 その2
本体背面の端子部。入出力端子はHDMIをはじめ、多彩に用意されている。HDMI以外の端子はすべて下向きとなっている

本体を設置したら、まずは付属の“測定用マイク”を接続して“インテリビーム”の自動調整を行なう。YSPシリーズは40個の小型ビームスピーカー、2個のウーハーを内蔵しており、ビームスピーカーからの音に指向性を持たせることが特徴だが、自動調整を行なうことにより、部屋の形状や大きさに合わせてビーム角度やチャンネルごとの音色を最適に設定できる。測定用マイクの端子は本体の前面にあるので、手軽に自動調整が行なえる。調整に必要な時間は3分ほどだ。

測定用マイクその1 その2
測定用マイクは本体に付属している。これを本体前面の専用端子に接続し、視聴時に座る場所に設置する
自動設定その1 その2 その3
自動設定では、環境ノイズやマイク距離、ビーム角度、周波数特性など、数種類の項目を測定する。独特の電子音が不思議な印象だ

この自動測定によって、最適なサラウンド効果を得るためのチューニングを簡単に行なうことができる。スピーカーのチューニングは一般ユーザーには難しい作業であるため、数分で自動的に最適化してくれるのはありがたい。調整された設定は内蔵メモリーに3件まで保存することが可能だ。なお、ビームスピーカーそのものは実際に角度を変えるわけではなく、スピーカーごとの出力を細かく制御することで指向性を持たせている。

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