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Google Appsもシングルサインオン――サイオス、SIサービスを開始

2007年08月24日 20時31分更新

文● アスキービジネス編集部

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サイオステクノロジーは、8月23日、Google Appsと法人内のユーザー認証システムとの連携を図るインテグレーションサービスを開始した。当面、ニーズの強い学校法人をターゲットに販売していく。


日大への導入ノウハウをもとに、サービス展開へ


 今年4月、日本大学は、学生が利用するメールシステムをグーグルが提供するSaaSアプリケーション「Google Apps」に移行、刷新した(ASCII.jpの関連記事)。国内初の大規模な導入事例として注目を集めたこのプロジェクトで、システム構築を支援したのがサイオステクノロジーだ。

 サイオステクノジーは、このノウハウをもとにした新サービス「SIOS Integration for Google Apps」を8月23日に発表、同日から販売を開始した。同サービスは、Google Appsと法人内のユーザー認証システムとの連携を支援するインテグレーションサービスである。

Google Appsもシングルサイン オン――サイオス、SI...

サイオステクノロジー代表取締役社長 喜多伸夫氏

「日本大学の導入支援をきっかけに、Google Appsを法人で利用するにはいくつか課題があることを理解できた。我々の技術やノウハウを使うことで、課題を解決できると認識している」。サイオステクノロジー代表取締役社長の喜多伸夫氏は、新サービス開始の狙いをこのように語る。

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サイオスが提供するGoogle Appsシングルサインオンの仕組み

 SIOS Integration for Google Appsで提供される機能は、(1)シングルサインオン、(2)アカウント同期、(3)パスワード同期、の3つ。

 (1)は、法人内の認証システム(Active Directory/LDAP)を使い、Google Appsと法人内システムの両方にログインできるようにする機能。パスワードをGoogle側に渡さずに利用できるため、安全性も高いという。

 (2)は、Google Appsと法人内の認証システムとのユーザーアカウント管理を統合する機能。法人内の認証システムを使って追加・変更・削除したアカウント情報をGoogle Apps側に反映させることで、二重管理の手間を省く。

 (3)は、エンドユーザーが変更したパスワードを、Google Appsと法人内の認証システムの両方に反映させる機能。GoogleトークやGmailをPOPで利用する場合など、Webアプリケーション以外のシステムを利用する際の利便性向上に役立つ。

 これらの実現には、グーグルが提供する公開API「Provisioning API」を利用している。Provisioning APIはJava/.NET/PHP/Python版の4つが用意されていて、このうちPython版はサイオスが開発、グーグルに寄贈した。また、新サービス開始にあたってサイオスが開発したシングルサインオンシステム「gheimdall」も、オープンソース(GPL v2)として公開する。

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SIOS Integration for Google Appsは、設計から導入・構築、保守までを総合的にサポートする

 サイオスでは、今回のサービスを、ヒアリング・設計・構築から、運用教育・保守サポートまでを一環して行なうインテグレーションサービスとして展開する。また、基本機能以外にも、メールログ取得やアーカイブなどの機能も個別カスタマイズで対応する。

 料金は個別見積もりで、「小規模な場合で数百万円台規模から」(喜多氏)という。

 グーグルはGoogle Appsのラインナップのうち、学校法人向けの「Education Edition」を無償提供してる。このため同社では、学校法人からのニーズが強いと判断。当面は、学校法人に絞り込んで販売していく方針で、「技術的には企業向けでも対応可能。今後、ニーズに応じて企業向けの提供も考えていきたい」(喜多氏)としている。

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