このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

ウェブサイト制作ソフト

レビュー:Adobe GoLive 9

2007年08月24日 13時00分更新

文● 諌山研一

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

CS3製品ともしっかり連携


 CSファミリーから外れたとはいえ、同シリーズのソフトとの連携は十分に保たれている。まず、CSシリーズで作られたファイル同士の変更や修正の連携に使う「Version Cue」へのアクセスは、従来どおり可能となっており、ウェブページ制作のワークフローの中に自然にGoLiveがとけ込めるようになっている。

 Photoshopとの連携では、レイヤーを使ってレイアウトしたデータを直接読み込み、再レンダリングして配置してくれるほか、スライス指定が行われているものに関してはその情報もしっかりと移行される。

Adobe GoLive 9

Adobe Photoshop CS3でレイヤーやスライスを指定したPSD形式の画像ファイルを、そのままAdobe GoLive上で扱える

Adobe GoLive 9

実際に上図のPSDファイルを配置した画面。レイヤーはラスタライズされ、スライス情報が継承されているのがわかる

 なお、「Adobe InDesign」で作成したファイルのテキストボックスや画像をドラッグ&ドロップ操作だけで、テキストの書式設定やスタイルを保持したままCSSに変換する機能も搭載した。

Adobe GoLive 9

「Adobe InDesign」で作った画像を新規ファイルに張り付けた画面。複数の画像を使ってのレイアウトのコピーは難しい

しかし、実装が中途半端なため、画像ファイルを張り付ける際は保存形式を選ばなければならない。DTPとHTMLの両方に精通しているユーザーならともかく、初めて扱うユーザーは少し難しく感じるのが少々気になるところだ。

【Conclusion】
 古くからのAdobe GoLiveユーザーなら違和感なく移行できる。古いサイトデータも問題なく扱えるため、移行作業でもレイアウトが崩れる心配はない。

×  初めてAdobe GoLiveを使う人間には、ウェブサイトを作成する手順や編集方法がわかりにくい。Adobe InDesignとの連携が不十分。

(MacPeople 2007年9月号より転載、写真協力:日倉士歳朗)

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

ASCII.jp RSS2.0 配信中