ガイガーカウンターを外に持ち出そう!
パソコンとUSB接続するだけで、放射線を検出できるこのキット。
だがしかーし! 家の中やUSBケーブルの届く範囲ばかりを測定してても、さっぱり面白くない! なにせ値が小さ過ぎるのだ! 筆者はカウンターが猛スピードでグルグル回り、ブザーが鳴りっぱなしの状態を見てみたいのである!
ただノートパソコンを抱えてのフィールドワークは、出不精でデブの筆者にとってかなり辛い。しかも筆者のノートパソコンは、重量3kgのA4オールインワンタイプ……。そこでフットワーク軽く、放射線を求めナイストリップができるように、ガイガーカウンターを少し改造して、ケースに収めてみた。その作成手順は、こちらの付録1でチェックしてほしい!
α、β線を遮断するためのフィルター
先にも少し説明したとおり、このキットはα線、β線、γ線の測定に対応しているが、線種までは特定できない。そこで用意したいのがフィルターだ。α線は紙1枚、β線はアルミニウム板、γ線は厚い鉛やコンクリートで遮断できるという特性があるため、α線、β線に対応したフィルターを作り、GM管の前に置けば、放射線の種類ごとに線量を計測できるわけだ。
α線は紙でも遮断できるが、ベストなのはアルミ箔といわれている。そこで、今回は使わなくなったクレジットカードなどを適当な大きさに切って、そこに両面テープを貼り、アルミ箔を貼り付けた。また、α/β線の遮断用には、3mm程度のアルミ板を用いた。ただし、穴とGM管の間には隙間があるので、ここから遮断したい放射線が飛び込んで来る場合もある。これらのフィルターは、あくまでも簡易版ってことで。
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