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夏を制するのはどれだ?

2007年上半期CPUクーラー最強王者決定戦!

2007年08月16日 23時00分更新

文● 宇野 貴教

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人気のUltra-120がバージョンアップして登場!
Thermalright「Ultra-120 eXtreme」

2006年9月に登場した「ULTRA-120」の後継モデルとなる製品で、ヒートパイプが4本から6本に強化され冷却効果が向上しているのが特徴

 「Ultra-120 eXtreme」は、2006年9月に登場した「ULTRA-120」の後継モデルとなる製品で、ヒートパイプが4本から6本に強化され冷却効果が向上しているのが特徴。ファンが付属していないので使用する場合はリブなしタイプの120mmファンを用意する必要がある。今回は、静音タイプの1200rpmを用いて計測を行なっている。
 前モデルの「ULTRA-120」がなかなかの性能であったので、その後継である本製品の冷却性能にも期待がかかるところだ。結果は定格電圧高負荷が52℃、昇圧高負荷が57℃と共に50℃台をキープする優秀な数字をマーク。CPUクーラーとしてはかなり優秀な部類であり、搭載するファンを自由に選択できるという玄人心をくすぐる仕様も面白い。ただし、ファンがオプションなうえ、本体価格が8000円前後と高めなのがネックである。

「Ultra-120 eXtreme」のCPU温度グラフ

「Ultra-120 eXtreme」のCPU温度グラフ(単位:℃)


扇型と銅製の見た目の美しさが際だつ
Thermaltake「V1」

ミラーコーティングが施された銅ベースから伸びる4本のヒートパイプが、扇型の2枚の銅製放熱フィンへと接続。さらに、この銅製放熱フィンの間にはブルーLEDで光る110mm角ファンが搭載されている

 「銅で作った扇」という表現がぴったりなスタイルのCPUクーラー。放熱フィンは銅製で美しい輝きを放っていること、そして扇状に配置されているため、見た目の美しさはバツグンである。冷却ファンはこの銅製フィンの間に挟まるように搭載されており、ファンサイズは110mm角とかなり大型だ。ファンコントローラが付属しており、回転数を1300rpm~2000rpm(16dB~24dB)の間で調節可能となっている。
 温度はThermalrightの「Ultra-120 eXtreme」と同じ数値をマークした。ただ、「Ultra-120 eXtreme」が120mmファン1200rpm、「V1」が110mmファン2000rpmであり、ファンを除いた冷却性能は「V1」が若干低めと推測される。だが、外観も重要視したい人にはV1のほうがはるかに魅力的に映るのは間違いないだろう。

「V1」のCPU温度グラフ

「V1」のCPU温度グラフ(単位:℃)


トップフロータイプで2層構造を採用する超大型CPUクーラー
DECA「ダイナマイトDECA 2階建」

銅ベースから延びる6本のヒートパイプは4本が上段のアルミフィンに、2本が下段のアルミフィンにそれぞれ接続。そのアルミフィンの間にはの120mm角ファン(下向き)を搭載している

 名前だけでなく、製品自体もヒートシンク2層構造のビッグサイズとかなりユニークな代物。合計8本のヒートパイプがあり、上部フィンと下部フィンにそれぞれ4本ずつ接続されている。ファンは120mmファンがフィンの間に挟まるように搭載されている。固定は専用リテンションキットを用いて行なう。なお、ネーミングはセガの某アクションゲームが元ネタと思われる。この調子でドーベルマンDECAやらガキDECAやらユニークな名前の製品を連発してもらいたいものだ。
 ユニークなネーミングではあるが冷却性能はなかなかの数値をマーク。定格電圧高負荷で50℃、昇圧高負荷でも55℃と、前回優勝のZALMAN製を除けば同率トップの数値をマークした。専用リテンションの固定度がかなり強力で、これが冷却性能に大きく貢献しているものと思われる。性能だけでなく、実売価格5000円前後とコストパフォーマンスも高いのも魅力だろう。

「ダイナマイトDECA 2階建」のCPU温度グラフ

「ダイナマイトDECA 2階建」のCPU温度グラフ(単位:℃)

(次ページへ続く)

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