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自転車ツーキニストがお値打ち“防水カメラ”を使ってみた

【レビュー】アクションカム ATC2K

2007年08月17日 13時00分更新

文● 樋山 淳

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“自転車ツーキニスト”注目の逸品なのだ


レビューではそんなATC2Kを、筆者が所有しているロードタイプの自転車で試してみようと思う。

TREK 5000

筆者の愛車『TREK5000』の2007年度モデル

実は近年、(筆者を含む)中高年に自転車が流行りつつある。自転車通勤者を指す“自転車ツーキニスト”という言葉も生まれ、東京の街角ではレーシングウェアを着た中高年が自転車で走っている姿を見かけることが珍しくなくなった。

かくいう私も3年ほど前から自転車ツーキニストとなり、最初は自宅から会社まで片道10kmを激走していた。その後、転居で通勤距離が片道25kmに伸び、また最近引っ越しをして片道35kmになってしまった。

当初は小径車の自転車に乗っていたものの、通勤距離が25kmを超えた時点で耐えられなくなり、嫁サンに頼み込んで『TREK5000』という自転車を買ったもらった次第である(ちなみに本体だけで安いママチャリなら2ダースほど買える価格だ)。

そんな典型的なツーキニスト(またはジテツーマニア)であれば、一度でいいから自分が走っている風景を他人に見せたいと思うはず。そんな夢を叶えるためのデジモノを日夜探していて、以前より海外で発売されていたATC2Kが気になっていたのだ。

【ツーキニストのまめ知識】 やっぱオプションに凝るでしょ

ツーキニストであれば、オプションパーツの拡充にも余念がないはず。筆者もお小遣いから購入費用を捻出し、スピードとケイデンス(クランクの回転数)も計測できる心拍計、GPS、何着かのウェアなどを揃えてきた。そんな経緯もあって、ATC2Kにも目をつけていたのだ。



ハンドル用アタッチメントはMTB用?


さて、走行風景を撮る前にセットアップを始めたところで、衝撃の事実が判明した。私のTREK5000のハンドルには、製品に付属するアタッチメントが取り付けられなかったのだ。

ATC2Kには、ヘルメット用とハンドル用の2種類のアタッチメントが用意されている。このアタッチメントを何かに取り付け、さらにカメラをカチッとはめ込んで固定するわけだ。

アタッチメント

ヘルメット用(左)とハンドル用(右)の2種類のアタッチメントが用意されている

取り付けたところ

本体をアタッチメントにスライドさせて固定する。簡単なロック機構がついているので、いきなりすっぽ抜けることはない

アタッチメントの固定用に、シリコンゴム製(左)か、ベルクロ付きナイロン製(右)のストラップが付属する。ナイロン製のストラップは、長さが異なるショートとロングの2種類を用意

というわけで、まずはハンドル用のアタッチメントを試してみたのだが、付属のハンドル用アタッチメントがはめられるのはせいぜい25mm径程度までで、ハンドル径が31mmある筆者のTREK5000にははまりそうになかった。

ATC2Kのお膝元である米国では、ロードバイクよりマウンテンバイク(MTB)が主流なので、そちらにターゲットを据えて付属品を揃えているのかもしれない。本来の固定方法ではないのだが、とりあえず今回は、ヘルメット用のアタッチメントを使い、シリコンゴム製のストラップでハンドルに固定してみた。

アタッチメントを装着

ヘルメット用アタッチメントで愛機に取り付けたところ

そのほかセットアップで気をつけたいのは、SDメモリーカードをパソコンなどでフォーマットしておく必要があるということ。ATC2K側ではカードをフォーマットできず、単に“Err”とだけ返されてしまうからだ。


(次ページに続く)

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