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自転車ツーキニストがお値打ち“防水カメラ”を使ってみた

【レビュー】アクションカム ATC2K

2007年08月17日 13時00分更新

文● 樋山 淳

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走るんだったら午前中にしておきましょう


セットアップも終えたので、早速、走ってみよう。録画設定は640×480ドット、30フレーム/秒で、約20分間記録してみた。そのうちビデオを1分間切り出し、ムービーフラッシュとして公開した(音付きなので要注意)。

ただし、こちらの動画は再圧縮がかかっているため、元のムービーより画質が劣化している。オリジナルに近い画質は下の写真で確認してほしい。

ムービーの画質はトイカメラ並といったところだろうか。撮影当日の明る過ぎる天候(下のまめ知識を参照)のせいもあって、ムービーはコントラストが強く、建物の影など暗いところでは色が黒くつぶれてしまうこともあった。また、輪郭がシャッキりせずに解像感もあまり高くない。

ATC2Kには、録画モードやホワイトバランスなど、ユーザー側で調整できる画質設定が一切用意されていないため、手の打ちようがないのだが、この辺は値段を考えると仕方がないだろう。

画面が激しく振動している点も気になるだろうが、これは路面からの振動を受けやすいロードバイクで試しているうえ、ハンドル用のアタッチメントを使わなかったからだろう。ATC2Kには動画を確認するモニターがついていないため、撮影中には気がつかなかったのだ。

MTBならフロントにショックアブソーバーがついているのである程度は振動を吸収できるし、そもそも固定台座が使えるだろうから、この映像よりはましになったのではないだろうか。ロードバイクで撮影するなら、体かヘルメットに固定したうえ、事前にどんな映像になるのか試し取りしておくといいだろう。

【ツーキニストのまめ知識】体力の限界でした

今回は撮影のタイミングが合わず、今夏トップクラスの暑さだった8月12日の、最も気温が上がった14時頃に走るという暴挙を冒してしまった。その暑さは伊達ではなく、わずか20分程度で軽い熱中症のような症状になり、急遽撮影を終了した次第だ。750mlのペットボトル2本を用意し、頭に水をかけながら走ったのだが……。



2万円の価値はアリ


今回はロードバイクでレビューしたが、それでも性能や使い勝手の一端は分かったのではないだろうか。加賀ハイテックのウェブサイトでは、自転車、バイク、海中と多岐にわたるシチュエーションにて撮影されたサンプル動画が公開されているので、画質についてはそちらも参考にしてほしい。

自転車ツーキニストとしては、自転車で走ってる最中に雨が降ってきても安心な防水仕様というのも魅力的だ。画質的には今ひとつ満足できない人もいるかもしれないが、この手のカメラは値段が高めで、一般人はどうしても手が出しにくいもの。2万円を切る価格で提供できたというのは、開発元/販売元に素直に拍手を送りたい。

何よりカメラがなければ、過酷なアウトドアシーンでどんなに素晴らしい風景に出会っても、誰にも見せられないのだ。レジャー、旅、アウトドアスポーツなど、さまざまなシーンのお供に、ATC2Kを連れて行って、思い出をムービーで記録してみてはいかがだろう。


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