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デジタルカメラ

レビュー:PowerShot S5 IS

2007年08月14日 06時00分更新

文● 荻窪 圭

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一眼レフ並みの凝った撮影もできる多機能デジタルカメラ


PowerShot S5 IS 【SPEC】
開発●キヤノン(株) 販売元●キヤノンマーケティングジャパン(株) 価格●オープンプライス(実売5万5000円前後)
http://canon.jp/

CCD●2.5分の1インチ/有効800万画素 レンズ●光学12倍(焦点距離36〜432mm相当)/F2.7〜3.5 記録メディア●SD、SDHC、MMC バッテリー●単3形乾電池4本 サイズ●幅117×高さ80×奥行き77.7mm 重さ●約450g

【COMMENT】
12倍ズームモデルでは唯一のフリーアングル液晶を搭載。重さと大きささえ気にしなければ、最も汎用性が高く、趣味から仕事まで幅広く使える。


 クラシックスタイルの大ぶりなボディーをまとったキヤノン(株)の望遠デジカメ「PowerShot S5 IS」が登場した。シリーズの4代目にあたり、標準から超望遠まで対応した手ブレ補正付き12倍ズームレンズや、回転式のバリアングル液晶モニターといった従来モデルからの特徴を継承しつつ、800万画素化など全体の性能を向上させた。

PowerShot S5 IS
「PowerShot」シリーズの特徴である可動域が左右180度/前後270度回転式液晶モニター。ファインダー右に動画撮影用ボタンを備える

 レンズは前モデルと同じく36〜432mm相当で、F2.7〜3.5と明るめ。超音波モーター(USM)を採用しており、ズーミングやオートフォーカス(AF)は滑らかで高速だ。また、手ブレ補正の効きもよく、通常モードに加えて流し取りモードも備える。

 画像処理面では同社の最新映像エンジン「DIGIC Ⅲ」を搭載。AFや露出、人物の顔に合わせたフラッシュの調光のほか、複数の人物からボタンひとつで誰に合わせるかを選択できる「フェイスキャッチテクノロジー」、最高ISO1600の高感度撮影、ワンタッチでISO感度を手ブレの心配がないレベルに上げる「ISOブースター」などが追加された。

 使い勝手はややハイエンド寄りの高機能重視志向。マニュアル系機能が強力で、マニュアル露出やAF位置を自由に変更できる「アクティブAFコントロール」も備えている。

PowerShot S5 IS 望遠端でスズメを撮影。2.5分の1インチCCDなのでディテールの描写やダイナミックレンジは一眼レフに劣るが、レンズ一体型デジカメとしては最高レベル
PowerShot S5 IS マクロモードでケーキを撮影。スローシャッターでは手ブレ補正機能の効果がテキメン。室内だったがホワイトバランスも完璧だ

 動画撮影も充実しており、背面の専用ボタンでいつでもすぐに動画を撮影できる。動画モードでも顔認識が働き、撮影中に静止画を撮れるなど、動画と静止画の融合もポイントだ。ただし動画の保存形式が圧縮率の低いモーションJPEGのため、1GBメディアで約14分(LPモード)保存できる程度と長時間録画は難しい。

 ライバルといえるのは松下電器産業(株)の「DMC-FZ8」だが、こちらが小型軽量志向なのに対し、本製品は大きくて重いがそのぶん幅広く凝った撮影ができるモデル。特に、回転式の液晶モニターによって、一眼レフでは難しいアングルの撮影も簡単にこなせるのはうれしい。

 画質面では、一眼レフには劣るものの、さすがキヤノンという鮮やかさと正確さを誇る。一眼レフの代わりにはならないが、この1台でスナップ撮影から、一眼レフのように凝った撮影まで幅広い用途に対応できる製品だ。


(次ページに続く)

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