面接会場の外も面接の場と心得る
面接が終わっても会社の近くで携帯で電話をかけないこと |
面接が終わっても会社の近くで携帯で電話をかけないこと |
島原:面接当日は、ビルが見えた時点で携帯電話を切ります。マナーモードは言語道断ですよ。そして、エレベーターの中で誰かと乗り合わせたら、必ず会釈をします。声を出して挨拶をする必要はありませんが、もしかしたらその人が面接官である可能性だってゼロではないわけです。
山崎:同じビルのほかの会社に人だったとしても、ただ会釈するだけなら、おかしくないですものね。
島原:受付でも、いきなり「面接に来たんですけど……」などと、言ってはだめですよ。実際、模擬面接などでも、そういうふうに切り出す人がすごく多いのです。きちんと自分の名前を名乗り、訪問する相手の名前と面接の約束があることを伝えましょう。面接官は、もしかしたら受付の人にあなたの印象を聞くかもしれません。実際、聞く会社もあります。受付は第一面接と思ってのぞんでくださいね!
山崎:そうなんですか。気をつけます。
島原:面接が終わってビルの外に出ても、すぐさま誰かに携帯で電話をかけ、面接のことをあれこれ話すようなこともしてはいけませんよ。実際、その会社に戻ってきた営業マンに、そんな話を聞かれてしまったというケースもあるのです。とにかく面接が終わったら、電車に1駅でも2駅でも乗ってから、電話はその後です。
山崎:面接では、質問にどう答えればいいのかばかり考えていたのですが、こんなにも注意しなければならないことがあったんですね。
島原:そうですね。たとえば、一晩中お酒を飲みながら、時間をかけて自分のことを話す時間があるのなら、 第一印象がたとえ悪かったとしても 本当はこうゆう人なんだ、最初の印象とは違うなと、きちんと理解してもらうことができると思うのですが、面接の時間は短いので、その時間の中で第一印象を覆すことは難しいのです。ですから、最初の印象が悪いまま面接が終わってしまうとしたら、すごくもったいないですよね。
山崎:確かに1回きりの勝負なんですよね……。
島原:ただ、自分を型にはめて、転職マニュアルどおりに行動すればいいというものでもないのです。一番大切なのは、自分自身が良いと思えるかです。服装にしても、髪形にしても、一般的に好印象を与えるとされているものはありますが、自分がそれを気にいらなければ従う必要はありません。その服を着ると自信が持てるなら、それを着ていくほうがいいのです。
山崎:自分が自信を持ってやったことだったら結果が悪くても後悔しないですみますよね。
島原:そうですよ、その心意気でのぞんでください!
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