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将来独立したい人必読! なかなか聞けない起業のホント 第4回

第4回 ITスキルゼロからIT企業設立の不退転

2007年08月03日 00時00分更新

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情報過多の時代のニーズは、“ハブの役割”

IT企業として独立して3年。これからさらなる変化を続けるIT業界で生き残っていくために必要とされるスキルは何であると考えているのだろうか。

「企業は情報をうまく活用していないのではと思います。情報を多角的に捉え、必要な情報、不要な情報を見抜く能力がもっと必要になると考えています。つまり情報を精査する能力ですね。情報があまりに多いので、それをしっかり見極めることがこれからもっと求められるはずです。それが、ITがインフォメーション・テクノロジー、つまりは情報技術の略たる所以かもしれませんね」

では、藤さんはIT業界と自社の将来の姿をどう描いているのだろうか。

「当社のSIEはセキュア・インフォメーション・エクスチェンジの略です。うちの会社を介してセキュアに情報を交換しましょうという意味です。これからもっと情報が行き交うでしょう。その中でも安全性がより求められるでしょうね。ここで安全というのは漏洩を防ぐということだけでなく、自分たちにとって正しく有益な情報を得ることこそが安全であるという意味もあります。そういう状況の中で、当社が情報交換のハブのような役割になれればと考えています。社会中でその役割は、もっと重要になるはずだと確信しています」

相川さんが考える「起業後、会社をうまく運営していくためのポイント」
・自社の利益だけを考えず経済の循環を考え、お金を有意義に使うことも視野に入れる
・人を育てることで、その人が会社を離れても、巡り巡って自社にメリットをもたらす
・どうなりたいか、どうしたいかなどの目標を先に決め、そのために必死に努力する
■バックナンバー
第1回 “技術があるから成功する”と思うべからず
第2回 起業という孤独を乗り越えるには
第3回 出資を募るときは“自分の腹の内を見せろ?”
第4回 ITスキルゼロからIT企業設立の不退転
第5回 社内コミュニケーションの重要性と人とのつながりの大切さ
第6回 会社の“規模”とは、どう考えるべきものなのか
第7回 “競争”だけではNG。プロマネの独立に必要な「同業者同士の連携」の発想とは

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