親指2クリックでアクセスできる
新コントラスト補正機能
先に挙げたメニュー/ファイルの消去/フォーカス設定のボタンや、メニュー選択後のダイヤル中央の十字キーによる操作、ダイヤルによる撮影と再生モードの切り替え、動画撮影ボタンと静止画撮影ボタンなどは、基本的に右手親指だけでアクセスできる。加えて、撮影モードの選択や補正機能などの各種設定のON/OFFは、ダイヤル中央のジョグダイヤルを押し込むことで呼び出せ、そのままジョグダイヤルによる左右上下の入力で設定ができる。こういった、右手親指だけでほとんどの機能にアクセスできる上、先に挙げたように撮影/再生のモード切り替えもシンプルなので、目的の機能まで迷子になりにくいと言える。
現在、コンシューマー向けのハイビジョン対応ビデオカメラの普及は、まだ本命と言える記録メディアが定まらないまま進んでいる感がある。また、MPEG-2やMPEG-4 AVC/H.264など記録形式も複数存在し、各社が独自のビジョンでラインナップを展開している。最近では松下電器産業とソニー(株)が中心となって数社が賛同し、記録形式として「AVCHD」規格の標準化を進めているが、まだすべてのメーカーがAVCHD規格を採用するには至っていない。
また同社がコンシューマー向けのHD対応ビデオカメラを市場に初投入したタイミング(2006年11月発表で12月発売)は、ソニー(2005年5月発表で7月発売)やキヤノン(株)(2006年8月発表で9月発売)に出遅れる形であった。
こういった状況で、各社でラインナップするものの特徴の違いが、記録メディアと記録形式以外見当たりにくい中、操作性も優秀で、世界最小・最軽量というコンパクトさと軽さを最大の特徴に発表されたHDC-SD7は、男性以外にも、女性や高齢者にも幅広く受け入れられやすい製品だと言えるだろう。