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ファミリー層を意識しつつも本格的な撮影要求も満たすHDDカム

【レビュー】Everio GZ-HD3

2007年08月14日 20時00分更新

文● 原 一浩((株)エフエックスビイ/Design Wedge)

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画質はどうか!?――撮影サンプル

GZ-HD7ゆずりの性能を秘めていると思われるGZ-HD3だが、実際の撮影サンプルはどうであろうか。今回はいずれも1440CBRモードで撮影を行ない、撮影したものをキャプチャして取り出した静止画で比較検証する。

ズームは標準の状態で撮影

光学5倍で寄ったところ

光学10倍ズームだとここまで寄れる。もちろん、デジタルズームと組み合わせてさらに寄ることも可能だ

緑系は、くせのないすっきりとした発色となる

緑系は、くせのないすっきりとした発色となる

赤系の発色は、ややキツイ感じがする

赤系の発色は、ややキツイ感じがする

MPEGが苦手とする噴水などの細かな動きが多い被写体も、ブロックノイズがさほど目立たない形になっている

MPEGが苦手とする噴水などの細かな動きが多い被写体も、ブロックノイズがさほど目立たない形になっている

各撮影モードを比較してみた

今回のモデルには、3つの記録モードがあるが、いったいどれほどの違いが出るのか、同じ画角で撮影して比べてみた。撮影した感覚だと、各モードの差はあまり認められない。画質の良さよりも長時間記録を優先したい場合、動きの激しい被写体でなければ、SPモードで撮っても十分実用に耐えられる画になるといえるだろう。

1440CBRモードでの撮影。固定のビットレートによる記録方式だ。特に破綻の無い描写となっている

1440CBRモードでの撮影。固定のビットレートによる記録方式だ。特に破綻の無い描写となっている

XPモードで撮影。変化の激しい部分のビットレートをあげるという記録方式だが、1440CBRモードとの差異はこの被写体の場合はとくに見られない

SPモードで撮影。XPモードより全体的にビットレートが下がる分、多く記録が可能である。画質はそれほど劣化しないようだ

SPモードで撮影。XPモードより全体的にビットレートが下がる分、多く記録が可能である。画質はそれほど劣化しないようだ

お手軽ながら本格的な撮影までもできるところが魅力

GZ-HD3は、家庭用というターゲットにピッタリなお手軽なビデオカメラでありながら、外で撮影するときれいに撮れ、室内で暗い際はLEDライトの使用も可能というメリットを持っている。もちろん、気軽に撮れるという家庭用デジカムという側面だけでなく、マニュアルによる撮影や、本体にアクセサリーシューを利用した外部マイクをつけられるなどといった点で、超軽量ながらカメラで本格的な撮影を行ないたいユーザーの欲求も満たす仕様といえる。音声のモニタリングやビューファインダー、フルHDにこだわるユーザーにはGZ-HD7というすみ分けができているため、多くのユーザーに薦められるビデオカメラといえるのではないだろうか。

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