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日立ソフト、コンサルティング業務を付加した販売・会計ソリューション「Fit-ONE」を提供開始

2007年08月07日 19時53分更新

文● アスキービジネス編集部

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日立ソフトウェアエンジニアリングは、業界を特化したテンプレートを持つ販売・管理と財務・管理会計の統合ソリューション「Fit-ONE」の提供を開始した。Fit-ONEはコンサルティング業務をソリューションに取り入れており、導入前にビジネスブレイン太田昭和がコンサルティングを行なうことで投資効果を高める。


コンサルティングにより、投資効果の高い販売管理ソリューションを実現


 日立ソフトウェアエンジニアリング(以下、日立ソフト)は、業界を特化したテンプレートを持つ販売・管理と財務・管理会計の統合ソリューション「Fit-ONE」の提供を開始した。

 Fit-ONEの特徴は大きく分けて2つある。1つはコンサルティング業務を取り入れていること。もう1つは、システム導入段階で業務テンプレート型開発を行なうことである。

 ユーザー企業がFit-ONE を導入する場合、ITソリューションを中心としたコンサルティング業務を手がけるビジネスブレイン太田昭和が、システム導入前に戦略策定を行なう。需要計画や在庫の問題、トレーサビリティの対応など、ユーザーの業務整理や課題の明確化を行なった後にシステム導入を行なうため、「高い投資効果が見込める」と産業システム事業部 事業部長 植村 明氏は述べる。

日立ソフトウェアエンジニアリング 産業システム事業部 事業部長 植村 明氏

日立ソフトウェアエンジニアリング 産業システム事業部 事業部長 植村 明氏

日立ソフトウェアエンジニアリング 産業システム事業部 事業部長 植村 明氏

 日立ソフトは、中堅企業向けの基幹業務統合ソリューションをスクラッチ型の開発からテンプレート型にシフトしており、Fit-ONEも業界に特化したテンプレートを利用してシステム開発を行なう。テンプレート型に移行することで、「スクラッチ開発よりも効率的に、パッケージソフトよりも柔軟に、ユーザー企業のニーズに応えられるようになった」と植村氏は自信を見せる。Fit-ONEは「コンサルティング」「要件定義」「設計開発」「テスト」「ユーザテスト・教育」といった一連のシステム導入のためのプロジェクト進行の期間が、スクラッチ開発の半分の約1年ですみ、コストもおよそ半分となる。

 今回、販売するFit-ONEは年商300億~1000億円の専門商社を対象とした販売管理のテンプレートを持ち、「受発注の同時処理」など専門商社特有の受注形態に対応している。テンプレートライセンスの価格は5000万円からで、コンサルティングによる「カスタマイズ費用」や「ハード・その他のソフトウェアの費用」は個別見積もり。Fit-ONE導入費用として、トータルで約2億~3億5000万円かかるという。

 現時点で詳細なスケジュールは未定だが、2008年以降に「組立製造業」や「食品製造業」向けの販売管理用テンプレートもリリースする予定になっている。

 なお、日立ソフトはすでに提供している組立製造業向けの生産管理ソリューション「ECObjects」とFit-ONEをあわせて、2010年度に100億円の受注を目指す。

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