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キーボード付き、組み込み対応のドキュメントスキャナ PFUが新製品を発表

2007年08月06日 20時59分更新

文● アスキービジネス編集部

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PFUは、8月6日、ネットワーク対応の業務用ドキュメントスキャナ「fi-6000NS」を発表した。販売開始は同日からで、8月末から出荷する。大型タッチパネルとキーボードを搭載し、アプリケーションの組み込みにも対応する。


店舗窓口などでの完結利用を実現する業務用スキャナ


キーボード付き、組み込み対応のドキュメン トスキャナ PFUが...

タッチパネルと本格的なキーボードを搭載した「fi-6000NS」

 「fi-6000NS」は、店舗の窓口業務などでの利用を想定したネットワーク対応の業務用ドキュメントスキャナ。「業務用として世界シェアナンバーワン」(PFU)の実績を持つ同社の技術をベースに、特定業務のクライアントマシンとして単体で利用できるようにした製品である。

 特徴は、8.4インチ・XGA(1024×768ドット)の大型タッチパネルと、日本語106キーボードを標準搭載したこと。液晶画面によるスキャン画像の確認や、画像に対するキーワードの入力などの作業をその場で行なうことができるようにし、ユーザーの操作性を高めた。

 スキャン後の画像データは、ファイルサーバの指定フォルダへ保存したり、電子メールに添付して送信が可能。FAXサーバ「RightFax」(米Captaris製/国内での販売はハンモック)との連携によるファクスの送信や、ネットワークプリンタで出力してコピー機代わりに使うこともできる。保存方法や保存先は、fi-6000NS本体のタッチパネルとキーボードで指定が可能。ユーザー認証は社内に設置したLDAPサーバと連携して行なう。

 また、導入企業が自社に合わせてスキャナ画面のユーザーインターフェイスを変更したり、基幹システムとの連携を図れる組込みカスタマイズにも対応している。担当者や業務の内容ごとにメニュー項目を変更することも可能で、情報漏えいの防止や業務の効率化につなげる。組込み開発者向けのSDKは9月下旬から有償で提供する予定。同社が販売する文書管理システム「OnBase」などとの連携ソリューションについても今後詰める。

キーボード付き、組み込み対応のドキュメン トスキャナ PFUが...

店舗での受付業務を想定したデモ。fi-6000NSでスキャンした画像を本社に送信して「OnBase」で管理する。ファクスに比べて印鑑も鮮明に確認できる高画質もメリット

 スキャナとしての基本性能は、同社の業務用スキャナを踏襲した。読み取り速度は、カラー/モノクロともに50ページ/分(A4両面、200dpi時)で、最高出力解像度は600dpi。原稿の傾きの自動補正や、方向の自動認識、重送検出機能、白紙ページ削除などの画像処理機能も備えている。

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PFU イメージビジネスグループ プロダクト事業部商品企画部長の石田 敏氏

 fi-6000NSの価格は、30万円(税別)。8月31日から出荷を開始する予定。

 PFU イメージビジネスグループ プロダクト事業部商品企画部長の石田 敏氏によると、「効率性向上やコスト削減などに加えて、内部統制を契機にスキャナ需要が伸びている」という。また、「ファクス誤送信によるリスクを抑えるため、業務フローの変更を含めた導入要望もある」といい、企業の注文受付窓口や、銀行、生命損害保険会社などに対して本製品を売り込んでいく考えだ。

 販売目標は、全世界で年間5000台だという。

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