国境をまたいで、深センを目指せ
こんなかつての香港をホーフツとさせるスポットが中国にある。
それが“深セン”だ。
香港から45分ほど電車にゆられ、中国側の広東省にに入ったところにある電子産業都市で、その電脳街が、あの往年の香港電脳街を思わせるワンダーランドになっていたのである。
香港から、深センに入って地下鉄の“華強路”駅で降りたところが、おそらく世界最大の電脳街である。
通りをはさんだ両側に“ヨドバシAkiba”みたいな電脳ビルが10個やそこらは並んでいる。さらに、こういった巨大ビルの間や裏通りには、無数のパーツや中古品を扱う雑居ビルがひしめいている。
人もモノもあふれまくっていて歩道をまっすぐ歩くことはほとんど困難だ。ビルに入ったはいいが、迷って出てこれないなんてこともある。そこで売られているのは、誰も見たこともないような正体不明の製品だ。そんな深センでここ1年ほどの間に出てきたのが中国製“イロモノケータイ”である。
君は“イロモノケータイ”を知っているか?
中国製携帯の市場には、これまでも国内(=中国)の名だたる電機メーカーが多数参入してきた。しかし、これまで海外ブランドの前に苦戦を強いられ、大きな存在感は示せていない。
中国の携帯電話については、ASCII24で一度書いた(関連記事)。当時に比べれば、デザインもさすがに洗練されてきているが、わざわざ中国製を欲しいと思う中国人はそれほど多くはない。ところが、イロモノケータイに関しては、香港でも、一般の人たちの間でかなりの話題になっている。深センの面目躍如ともいうべきか、なんでもありの電脳パワーが受け入れられたといってもよい。
【まめ知識】深セン散策の心得
参考までに書いておこう。深センの電脳ビルで、やたらと勧められる“バカでかい容量のUSBメモリー”(64GBとか32GBとか書いてある)や、これまた安価なSDメモリーカードを買うときは自己責任で(笑)。一晩明けて、デジカメの撮影データなんかを転送していると128MBくらいで一杯になってしまうからだ。やっぱり、深センは“夢の地”ということか。そんな、モヤモヤしたダークサイド方面には、くれぐれも手を出さぬように。ちなみに、本文で紹介の携帯のスペックや機能もご自身で再度確認のこと。
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