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遠藤諭の“ご提案” 第5回

iPhone? PRADAフォン? いやいや“イロモノ”でしょ

2007年08月05日 05時23分更新

文● 遠藤諭

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いやはや、3台も買ってしまいました……。


 今回、私が購入したのは『中華』というタバコの箱ソックリのケータイ。それから『INTERNATION HT-2008』という高さ30cmもある往年の名機の中に最新機能を盛り込んだ端末。そして『AK-47』というミリタリー趣向の携帯という3台である。

タバコ型携帯電話

香港でもスッカリ有名になった中国製のタバコ型携帯電話。半分は本物のタバコが入っている。深セン通信市場で400元(約6600円)

 この中でも、もっとも強烈なのが、タバコの箱ソックリな携帯電話である。中華以外にも何種類ものタバコを模したものが売られているが、なぜか外国タバコのものは見かけなかった。ちなみに内蔵カメラのレンズは、タバコ箱の側面の健康のための注意書きのあたりにさりげなく付いている。

この種の携帯の機能はどれも似たりよったりだが、携帯+マルチメディアプレイヤーといった作りになっている



ジャッキー・チェンも愛用していたブリックホンが生まれ変わる


 かつて香港で携帯電話が“大哥大”と呼ばれていた時代のモトローラ製電話ソックリの本体の中に、Javaまで走る最新機能をブチ込んでしまったのが、INTERNATION HT-2008というケータイである。

INTERNATION HT-2008

INTERNATION HT-2008。デンとテーブルの真ん中に置け

 香港の映画関係者に聞いた話では、ケータイがかなり小さくなってからも、ジャッキー・チェンは、この種のデカイ電話でないとダメだったそうだ。レストランに入ったら、これをデンとテーブルの真ん中に立てないと気がすまない。

ブリックホン

香港では“水壺”という愛称のあったモトローラ製端末『INTERNATIONAL 3300』(右)。その中身を変え、マルチメディア機能を強化したのが『INTERNATION HT-2008』(左)だ。深セン通信市場で350元(約5800円)

 本体重量は約500g。アンテナを含めた高さは30センチ近くある。香港は、1990年代前半、フィンランドに続く携帯電話普及率を誇っていた。この大きさはジョークのようにも見えるが、案外マジメにノスルタジック層を狙った製品かもしれない。



許可取ってあるのか不明な、戦車動画入りの“ミリタリフォン”


 AK-47という迷彩ミリタリーケータイは、背面に方位磁石、上面にLEDライト、さらには2km先まで飛ぶというトランシーバー機能まで付いている。

AK-47

トランシーバー機能も搭載する迷彩ミリタリー携帯。香港でサバゲー(サバイバルゲーム)をやるときなんかに似合いそうだ。香港の携帯ビル“先達広場”で390HK$(約6500円)

 マルチメディアプレイヤー機能付きでタッチペンも使えるようになっている。サンプル動画として、人民解放軍の戦車やミサイルのパレードの映像が入っている。

AK-47

使用説明書は超薄っぺらなのだが表紙だけはなかなか

AK-47

背面には方位磁針も装備している

AK-47

待ち受け時間は不明だが、バッテリーの厚さは21mmもある



というわけで、今回も行ってみましょう


 さて、今回の“ご提案”は、非常にシンプルである。

あらゆるデジタル関係者は、深センに行け

 もちろん、深センに学んでイロモノケータイを作りましょうという話ではない。この地には、エレクトロニクスの“なんでもできちゃう”という感覚が、いまでもプンプンに匂っていると思うからだ。

 iPhoneは確かに素晴らしい。LGのPRADAフォンも一度さわったほうがいい。HTCのToutchもなかなかの製品だ。そういう製品を持ち上げたいという気持ちはごもっともなのだが、エレクトロニクスの本当の魅力というのは何なのだろう?

 iPhoneやPRADAフォンと、中国製イロモノケータイの根底にあるものは、実はちゃんと通じているとも思うのだ。そんなことを、気分を変えて眺めてみるいい機会になると思う。

 そういうことを、電脳街裏で担々麺など食べながら考えてみるといい。



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