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古田雄介の“顔の見えるインターネット” 第4回

“ネタフル”の管理人は「呼吸するようにブログを書く」

2007年08月06日 22時30分更新

文● 古田雄介

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僕はノンジャンルのほうが書きやすい人間


── 1日にチェックする情報ソースはどれくらいの量になるんですか?

コグレ そんなに多くないんですよ。メールマガジンを15~20くらい。ブログはRSSリーダーに数百は入れていますけど、全部が毎日更新しているわけではないので、まあ100サイトいかない程度。それを毎日3~4時間かけて見ています。


── 執筆にかける時間はどれくらいですか? また、更新のタイミングなどで意識されていることがあれば。

コグレ 情報収集したあとに、5~6時間くらいかけて書きます。2時間ごとに更新するといいとか聞いたことがありますけど、あまりに気にせず、書いたら即アップしています。


── ブログの指南書には、よく「ジャンルを絞り込もう」と書かれています。しかし、現実に人気を得ているネタフルは、デジタルから子育て、芸能ニュースなど幅広く扱っていますよね。それでも人気を保てる秘訣というのはありますか?

コグレ ジャンルを固定しないのは、過去の反省によるものです。メルマガ“Mac w@rm”のときも、アップル関連に関わらず色々な記事を書いていたんですが、Macユーザー以外から見向きもされない状態だったんですよ。少し寂しかったので、ネタフルに変更した際は、“何でも書ける場”ということを認知してもらうようにしました。

 ジャンルを絞ったほうが書きやすい人と、ノンジャンルのほうがいい人がいます。読者にコンセプトさえ伝えれば、どちらの方向性をとっても成功すると思います。ただ繰り返しますが、ネタフルが特異な点は、読者が検索エンジンで集まってくることです。いろんなジャンルの記事があっても、そのたびに人が集まるということも大きいですね。

浦和レッズのブログ

浦和レッズの応援に絞ったコグレ氏のブログ。「最近更新していないんですよ、観戦記事をネタフルに書いたりして(笑)。やはり、僕はノンジャンルのほうが肌に合いますね」という


── ちなみに、ネタフルの記事は非常に簡潔にまとめていると思います。ネットならではの読みやすさかと思うのですが、意識して短文にしているのですか?

コグレ メルマガ時代に、記事は35文字×5行くらいにまとめていたんですよ。それは単に短いほうが見やすいなというのがあって。そのスタイルをブログでも続けているだけですね。特に何かを考えてやっているわけではないです。

短いネタフルの文章

ネタフルの文章は短い(囲み部分が文章)。素早く概要が理解できるが、これはメルマガ時代に培われたものだ


(次ページに続く)

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