私がまだ若かったころ“リアに喰らいつく”と言えば、走り屋の定番文句だった。十数年の時を経て、今、30~40代のおじさんたちはリア・ディゾン(Leah Donna Dizon)に“喰らいついている”。それがおやじのトレンドというものである。
そんなオヤジ道に“ほんの数歩”足を踏み入れたばかりの私のもとに、リア・ディゾンが出席する魅惑のイベントの案内状が届いた。(株)バンダイが31日に開催した“Sweet Razzor”(スイートレーザー)の記者発表会である。Sweet Razzorとは、18~25歳の女性を対象とした新しい“レディースアパレルブランド”。リア・ディゾンさんは、そのイメージキャラクターを務めるのだ。
場違いなのは認識しつつ、カメラマンの列に加わってみた。
えっ、オレ(のカメラ)にピースですか!?
“レーザー”のように新製品を全国の女の子たちに
第1弾の商品はワンピース、カットソー、ジャケット、バックなど全28種類が用意される。発売は9月上旬だ。販売は(株)パレモが担当し、全国に550店舗を展開する予定。
バンダイの代表取締役社長・上野和典氏によると、同社の売上のうち純粋な玩具が占める割合は半分程度なのだという(!) つまり、それ以外はおもちゃ以外の商品による売上という意味だ。
意外と思われる読者も多いかも知れないが、バンダイは25年前からアパレル事業に取り組んでいる。ちなみにアパレル事業の売り上げは150億程度で、ウルトラマンへの変身スーツなど、主にテレビキャラクターに関係したものが多い。一方で、大人向けとしてサーファー向けブランドの“Real B Voice”や、女性向け下着ブランドの“mi・ke・ra”の立ち上げも行なっている。
今回のSweet Razzorのメインコンセプトは「スイート」なのだという。「全国の女の子たちに、毎月“レーザー”のように、(ハートを打ち抜く)新商品を提供したい」と上野社長は語っていた。