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ミラクルは起きるのか?

ソニー幹部、販売台数低迷でも「PS3を今年度1100万台売る」

2007年07月26日 23時00分更新

文● 小浜雅胤 (編集部)

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 ソニー(株)は26日、2007年度第1四半期の連結業績発表会を行なった。第1四半期としては、売上高・営業利益ともに過去最高となったが、ゲーム事業については相変わらず苦戦が続いているようだ。



“生産出荷数”ではなく“売上台数”を公表


 ソニーは今期から、ゲーム機やゲームソフトの実績数値として、これまで“生産出荷数”を採用してきたが、2007年度第1四半期のデータから“売上台数”に変更すると発表した。生産出荷数は、生産工場から出荷した台数であり、基本的に生産台数とイコールである。ソニーが自社の倉庫に抱える在庫数なども含んでいる。

 一方、売上台数は、実際にユーザーの手に届いた台数を表す。ライバルの任天堂は以前から、売上台数を公表していた。「ソニーも売上台数を公表すべきだと」いう声に応えたかたちだ。

ゲーム事業の業績
ゲーム事業の業績

 販売開始以来、苦戦が伝えられている『プレイステーション 3』だが、2007年度第1四半期の売上台数はさらに低下した。2006年度第3四半期に166万台、第4四半期には191万台を販売したが、2007年度第1四半期の数字は71万台にとどまっている。



予想を下回る、苦しい結果に


 この結果に対して、同社執行役EVP兼CFOの大根田伸行氏は次のように話す。

執行役EVP兼CFOの大根田伸行氏
執行役EVP兼CFOの大根田伸行氏

昨年の第4四半期はPS3をヨーロッパに導入した時期。ソフトが揃っていたこともあり好調だった。これに対して、第1四半期の売上台数が落ちるのはある程度予想していた。しかし、実際の数字はこの予想をさらに下回る結果となった。

 大根田氏は「予想の半分になってしまったなどとということはない。若干です」と話したが、計画に対してどの程度の達成率を得られたかに関しては、明言を避けている。



目標達成には、ソフトの充実が急務


 決算資料によると、PS3の2007年度通期での売上台数は、全世界で1100万台となる見通しだという。第1四半期の売上台数は、そのうちのわずか6.5%足らずである。達成のための具体的な施策はあるのだろうか? 記者の質問に大根田氏は次のように答えた。

ゲームは秋以降が最も売れる時期。2007年度後半までに少しずつ売上を伸ばせるよう計画している。そのためには、まずソフトの充実度を高めていくことが必要だ。(2007年度が終わる)2008年3月までに少なくとも200タイトルを揃える予定だ。また、北米市場ではPS3本体の値下げや、人気ソフトとのセット販売も始めた。こうしたことが、徐々に効果として表れてくるだろう。

 説明会では、販売台数を増やすために国内でもPS3の値下げを行なうかどうかを尋ねる質問も飛んだ。しかし、その可能性に関しては明言を避けた。製造コストが販売価格を上回る“逆ざや状態”の解消についても「年度末に向けてコストダウンは進むが、逆ざやが解消できるのはまだ先になる」という。

 昨年11月に発売されたPS3の売上台数は、累計で428万台。その1ヵ月後に発売となった任天堂のWiiはすでに927万台を売り上げている。ことPS3に関しては、ソニーの迷走は続きそうだ。

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