トランスフォーマーは日本生まれだった!?
実は、ジャパンプレミアの前日の23日には、監督/製作総指揮のマイケル・ベイ(Michael Bay)氏と、同映画に出演しているジョシュ・デュアメル(Josh Duhamel)氏が来日記者会見を開き、この映画について語っていた。
トランスフォーマーは1980年代前半に米Hasbro社から玩具として売り出され、84年にはテレビアニメーションとしてアメリカで放映されて人気を博したが、マイケル・ベイ氏によると、「実はトランスフォーマーは日本生まれ」なのだという。83年に(株)タカラ(現(株)タカラトミー)が販売した、変身する玩具がトランスフォーマーのヒントになったそうだ。
ベイ氏は当初、同じく製作総指揮のスティーブン・スピルバーグ(Steven Spielberg)氏からこの映画の監督/製作総指揮を打診されたとき、「あんなバカなおもちゃムービーやるもんか」と思っていたそうである。しかしその後、日本のアニメのスチール写真を見て「すばらしい映画ができるかもしれない」と考えが変わり、引き受けたのだという。
このように、何かと日本の影響を受けているこの映画には、アニメーターやスケッチアーティストなど、日本人も多くスタッフとして参加しており、“オプティマス・プライム”の顔も、当初は太った感じだったものが、日本人スタッフの「こんなオプティマス・プライムは恥だ!」との意見から変更されたのだという。
映画についてベイ氏は、製作費1億5000万ドルに対し、世界中で7億ドルの興行収入を見込んでいるという。北米で3億ドルに達する勢いで大ヒットしているほか、韓国とマレーシアではこれまでの興行収入を塗り替え、また中国では国を挙げての大々的なオープニングプロモーションを実施したという。
日本での興行については「(続編の舞台は)日本の富士山の上」とジョークを飛ばしながらも「北米に次ぐ第2のマーケットだと思っている」とし、大きな期待を寄せていることを明かした。
デュアメル氏は米陸軍大尉として登場する。製作に入る前からなるべく強靭な体を作るべくトレーニングしたという。しかし、シーンによっては15から20発の爆発を駆け抜けるなど、まだまだ鍛え足りないほど、撮影は過酷だったという。
ただし感想としては、「(子供のころに遊んだ)ナニナニごっこを100倍にした」感じだったとし、厳しいながらも撮影を楽しんだ印象だった。
ここまで書いといてナンですが……
本編は、アニメ版トランスフォーマーのストーリーをそのまま実写にしたものではない。コンボイをはじめとしたキャラクターも、かなり異なるものになっている。さらに、すでにテレビCMなどをご覧になった方はお分かりだと思うが、前半はトランスフォーマーが人類を侵略するような感じになっていて、“アルマゲドン”の監督でもあるマイケル・ベイ氏ならではの作品になっている(ようだ)。ただし、それでだけではなく、正義や博愛を重んじる“オートボット”というトランスフォーマーの種族も登場する。後半に向けてその両者が絡み合うすごい展開になる(に違いない)。
要は、発表会でも試写は行なわれなかったため、私はまだ本編を観れないままでいるのだ。だからストーリーをお伝えすることもできず、上で掲載したスクリーンショットと予告編を見てなんとか気持ちを高めながら原稿を書いている。だから感想を述べることはできないが、2日間追いかけてみて「劇場に見に行きたい」という気持ちになっているのは事実である。
とにかく、公開まであと1週間ちょっと。コンボイ司令官、待っていてください。私はもうすぐ逢いに行きます。