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【ケータイ機能一本釣り】

2代目ウォークマンケータイの進化を検証! 『W52S』

2007年07月24日 22時52分更新

文● ヤシマノブユキ、撮影●高野裕靖

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もうひとつの注目点はメモリー周りの改善


メモリーは、単に内蔵メモリーの容量が2倍になったというだけでなく、曲データの保存先として新たにmicroSDカード本体のATRACフォルダーが追加された。これにより、どの形式の曲データをどこに入れるかといったメモリーのやりくりがしやすくなっているのだ。表にするとこうなる。

曲データ方式ごとの保存メモリー先一覧

使用する音楽管理ソフト 曲・動画データの形式 データの保存先
au Music Port 着うたフル 本体、microSD、メモリースティックマイクロのデータフォルダー
ビデオクリップ
CDから読み込んだ曲
SonicStage ATRAC形式の曲 本体、メモリースティックマイクロのATRACフォルダー

付属の音楽管理ソフト“SonicStage”での曲データはATRACフォルダーに転送し、“au Music Port”で管理する曲データはデータフォルダーに転送する。ATRAC形式の曲データは最大1.5GB分(1曲あたり3MBとして約500曲)を持ち歩けるが、miciroSDカードにはATRACフォルダーを作成することはできない。さらにメモリーカードは2枚同時に挿すことはできない、といった制約がある。

オルト

必要に応じて、本体のATRACフォルダーをデータフォルダーに置き換えたり、元に戻したりできる

ただし、ATRACフォルダーを消去する場合は同フォルダーの中身が削除され、ATRACフォルダーを元に戻す(再度、領域を確保する)場合は、データフォルダーの中身が削除される。両フォルダーを使い分けている場合は、再度曲データを転送する手間が生じることになるので覚えておこう。


着信時に音楽が一時停止されるように


細かいところでは、音楽再生中に着信した際の挙動が改善されている。

これまでは通話中も曲を流し続ける処理がされていたため、通話が終わる頃にさきほどの曲を聴こうかとすると、もう次の曲に行ってしまっている、なんてことがあった。しかし、W52Sでは着信があると自動的に一時停止になり、通話が終わると自動的に元の位置から再生されるので、元の位置を探して巻き戻す手間がいらない。これまで聴いていた曲の続きが聞けるというのは単純に嬉しい。

ただ残念なことに、着うたフルATRAC形式の曲データを両方とも聞ける状態にしておきたいとすると、2種類のPCソフト(au Music PortとSonicStage)を併用し続けなければならない。

また、現在の仕様ではATRAC形式の曲データをプレイリストに登録することはできず、ATRACユーザーには使いづらい側面もある。

以上の点からW52Sは、メインはあくまでもau Music Portで、SonicStageはサブ程度に使えれば、という人にピッタリの音楽ケータイと言えそうだ。

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