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伊藤理絵の“アフィリエイトの謎” 第11回

オーバチュアの仕様変更を解く

リスティングで売れる広告、売れない広告

2007年07月18日 23時00分更新

文● 伊藤理絵 (アフィリエイト研究家)

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低コストでも上位表示のチャンス?


 従来のオーバーチュアでは、指定したキーワードに対して高額な入札額を設定しておけば、特に工夫をしなくても上位表示が可能でした。前述の例で言えば“ゴルフクラブの購入なら”という文言の広告であっても、出稿時に“キャディバッグ”というキーワードで最高値の入札をしておけば、それだけで上位に表示されたわけです。

 アフィリエイターにとっては、広告費以上のアフィリエイト収入が発生するようキーワードを見つけて、そのキーワードで上位に表示されるように出稿するという単純作業を繰り返すだけで、収益を増やせるという大変オイシイ仕組みでした。

 今後は、検索されたキーワードに対して最適化された広告を用意することで、自分より高額な入札を行っている広告の上位に表示することが、理論上では可能になります。

 とはいえ、金融やダイエットなど稼げる額の大きい、いわゆるビッグキーワードでは、ライバルも当然十分な対策を施してくるでしょうから、これまでの勢力図が大きく塗り変わるというようなことはないでしょう。さらにビックキーワードにおいては、いい加減な広告では、どんなに高額な広告費を設定しても上位表示されないため、新規参入者が超えなければいけないハードルが上がったような印象も受けます。



“売れる”コピーは、ピンポイントに


 それでは今後、アフィリエイターを含めた広告主は、どんな工夫をすれば広告の上位表示が可能になるでしょうか? その答えのひとつは、より細かいニーズに合わせる(ユーザー属性を絞る)という点にあります。

 ゴルフの例で言えば、漫然とゴルフに興味がある人に向けた広告ではなく、ゴルフクラブを買いたいのか、キャディバッグを買いたいのか、あるいはゴルフ場の予約がしたいのか──そうした細かなニーズを把握して、それに合わせて広告を出していけば、上位表示されやすくなるわけです。

 そして細分化が進むということは、“イス取りゲームの空席”が増えるということ。まだまだ先駆者が気づいていない、あるいは二の次にしているようなお宝キーワードを見つけれられれば、あなたもトップアフィリエイターにのし上がれるのかもしれませんね。



筆者紹介──伊藤理絵


フリーライター。個人でもネットで気軽に稼げるオイシイ話を24時間体制でウォッチング。自分でも参入できそうな話があれば是非あやかりたいと業界事情にだけは詳しくなりましたが、本業が忙しくてなかなか実行に移せない毎日です。



*次回は7月25日掲載予定

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