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「今後もCRM関連企業の買収を進めていく」 コンソナは日本での事業展開拡大

2007年07月18日 17時59分更新

文● アスキービジネス編集部

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オニックス・ソフトウェアから6月13日に社名変更したコンソナ・ジャパンは、7月18日に米コンソナ・コーポレーションの100%子会社となった。今後はこれまで以上に日本市場における事業展開を強化していく。


CRM市場をリードするコンソリデーターを目指すコンソナ


 オニックス・ソフトウェアから6月13日に社名変更したコンソナ・ジャパン株式会社は、7月18日に米コンソナ・コーポレーション(以下、米コンソナ)の100%子会社となった。今後はこれまで以上に日本市場における事業展開を強化していく。

 2002年にERP事業を中心としたビジネスをスタートさせた米コンソナは、現在、従業員数が約600名で顧客数が約5000社まで成長した。コンソナは上場していないため、売上げの詳細は非公表ながら「初めて事業会社の買収を行なった2003年以来、売上げも利益も順調に拡大している」と米コンソナCOO ピート・ストローム氏は述べる。

米コンソナ・コーポレーションCOO ピート・ストローム氏

米コンソナ・コーポレーションCOO ピート・ストローム氏

米コンソナ・コーポレーションCOO ピート・ストローム氏

 コンソナは経営戦略のキーワードを「Customer Intimacy(顧客との親密性)」という言葉で表している。「我々はお客様を中心にビジネスを進めていくことをCustomer Intimacyという言葉に込めている。そのために顧客と業界を熟知し、顧客企業がよりよい結果を生み出せるようなカスタマイズされたCRMソリューションを提供していくことが大切」(ストローム氏)

 今年に入っても「ナレッジマネジメント機能」に優れた技術力を持つKNOVA Softwareを買収し、既存のCRMソリューションポートフォリオを強化している。「積極的に買収を行なうことでCRM市場をリードするコンソリデーター(買収元)としての、位置づけを確立していきたい」(ストローム氏)。

 また、コンソナ・ジャパン代表取締役社長 羽二生 謙氏は日本市場について次のように語る。「日本市場はコンソナにとって非常に重要な市場であることは間違いない。日本に進出しているAIGグループなどのグローバルカスタマーにとって、日本でビジネス展開を行なっていることがコンソナを選ぶ一つの要因になっているからだ。今後は、富士通や日本ユニシスといったパートナー企業を中心に、システム・インテグレーターやコンサルティング会社とのパートナーシップをより深耕していきたい」(羽二生氏)

コンソナ・ジャパン代表取締役社長 羽二生 謙氏

コンソナ・ジャパン代表取締役社長 羽二生 謙氏

コンソナ・ジャパン代表取締役社長 羽二生 謙氏

 現在、コンソナ・ジャパンはCRM事業を中心に展開しているが、2008年にはERP事業もスタートさせる。日本でのさらなる事業領域の拡大を予定している。

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