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なぜiPhoneは人々を熱狂させるのか?(後編)

2007年07月09日 08時00分更新

文● 林信行 (ITジャーナリスト)

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日本の携帯メーカーは大丈夫か?


 筆者には、もうひとつ気になっていることがある。iPhoneが日本市場で発売されるまでの間に、日本の携帯電話機メーカーが十分な競争力をつけられるかという点だ。

 日本ではiPhoneばかりが話題になっているが、海外製端末はこれ以外にも実に魅力的な製品が揃っている。ウォークマンケータイの話をしたが、まもなくNTTドコモが発売する“Blackberry”についても、最新モデルの『Blackberry Pearl』(米国で発売中)のほうが、外観もかっこよければ使い勝手も上である。

W950

日本未発売となるウォークマンケータイのひとつ『W950』

Blackberry Pearl

カナダのResearch In Motion(RIM)が作るスマートフォン『Blackberry Pearl』

 しかし日本では、欧米で発売している魅力的なモデルをそのままの仕様で販売するのは難しい。筆者も携帯電話業界に身を置く人から、日本の携帯電話メーカーの問題について、「キャリアー主導で製品をつくることをあまりに長く続けてきたため、自らの提案で面白い製品をつくるメーカーが減ってしまった」という苦言を聞いたことがある。

 そうした状況の中、昨年の秋にはニューズウィーク日本語版が絶妙のタイミングで“携帯後進国日本”という特集を組み、製品そのものは先進的でも、携帯電話を使うトータルの体験では日本は遅れているという問題を指摘した。

 その後、すぐにNTTドコモやソフトバンクが、“薄型化”という世界的トレンドに敏感な海外メーカーの携帯電話機を取り扱い始めると、そうした製品の人気が高まり、日本の携帯電話機メーカーの革新的なイメージがかなり薄れてしまった(確かに各社の最新モデルは、それなりに魅力的ではあるのだが)。


(次ページに続く)

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