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これで「スケキヨです」がわかる! 2006年版「犬神家の一族」のDVDが発売

2007年07月06日 22時40分更新

文● 師 忍

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犬神家の一族 ポップ

話題作「犬神家の一族」は、しっかりと映像も放映中。他のDVDを扱っているショップでも、ゲド戦記と並んで大きな扱いだった

 「犬神家の一族」と聞くと、最近は思わず「らき☆すた」を想像してしまうダメな筆者だが、これには理由がある。6話の旅行中に、こなたがつかさを驚かすネタとして犬神家ネタを使っていたのだ。しかし犬神家を知らない人には、このネタ、笑いのポイントがわからない可能性もある。そんな人にオススメしたいDVDが登場した。それは昨年劇場放映された最新版の「犬神家の一族」で、角川エンタテンイメントから発売。パッケージは完全版と通常版の2種類だ。店頭での販売価格は、完全版が7000円程度、通常版が3500円程度。

 「犬神家の一族」は、横溝正史さんが書いた金田一耕助が主人公を務める長編推理小説。名作小説だけに映画、TVドラマと何度も映像化されている。その中でも有名だったのが1976年に放映された市川崑さんが監督、石坂浩二さんが主役の金田一をつとめた角川映画だ。そして昨年放映された「犬神家の一族」も市川崑監督、主演石坂浩二で作られたリメイク作品なのだ。それだけに、今回はいっそう話題性の高い「犬神家の一族」となっていた。
 一方で監督、主役は一緒だが、周りを固めるキャスティングは大きく変わっている。絶世の美女とされている「珠世」役には1976年版では島田陽子さんが演じていたが、2007年版では松嶋菜々子さんに変わっているなど、現在の人気俳優がずらりと並んでいるのだ。しかし前作では「梅子」を演じながら、今作では「香琴」を演じている草笛光子さんや、1976年版と同様に「等々力署長」を演じている加藤武さんなどもいる。このあたり、前作を見ていた人にはニヤリ、としたくなるポイントだろう。
 1976年版では、原作者の横溝正史さん自らも「那須ホテル主人」役で出演するというお遊びもあったが、すでに故人のため今作ではそれは不可能。変わりに今作で同役を演じたのが脚本、監督で知られる三谷幸喜さんというのもおもしろい。

これが通常版のパッケージ。やはり「スケキヨ」のマスク姿が犬神家でも特徴的なキャラクターといえるだろう

 今回のDVDでは初回限定の完全版に2006年版と1976年版、両方が収録されている。しかも、1976年版と2006年版を見比べられる特別機能も付いており、1+1を3にする楽しみ方が提供されるのだ。また特典ディスクには、メイキングや金田一耕助の歴史、未公開シーンなど盛りだくさんの内容が収録されている。さらに封入特典としてスペシャル台本もついている。

市川崑物語 パケ

こちらは、「市川崑物語」のパッケージ。黒いBOXにモノクロ写真というシックさが、ドキュメンタリーの堅さを出している

 アソビットゲームシティでは、併せて先日ポニーキャニオンより発売になった「市川崑物語」をあわせてコーナーに並べていた。こちらは、岩井俊二さんが監督したドキュメンタリー映画。市川崑さんの歴史から、今回の「犬神家の一族」の撮影舞台裏までをも記録した作品だ。犬神家とあわせてみることで、より作品の奥行きが増すだろう。店頭での販売価格は、5000円程度となっている。

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