(社)電気通信事業者協会(TCA)は7日、今年6月末の携帯電話機・PHSの契約数を発表した。5月度に引き続きソフトバンクモバイル(株)が、auとツーカーを合わせたKDDI(株)グループを上回った。(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモは“2in1”(ツーインワン)の契約数を、純増数に含めないと修正したこともあり、純増数はソフトバンクモバイルの半分以下となる結果となった。
純増契約数をグループ別にみると、ソフトバンクモバイルが20万4800件増の1644万500件。auが20万7700件増の2810万9700件、ツーカーは7万4500件減の59万9700件で、auとツーカーを合わせたKDDIグループ全体では13万3200件増。NTTドコモグループは8万8800件増の5284万5700件となっている。
先月度と同様にソフトバンクモバイルの純増が目立つ。5月度に続いてKDDIグループ全体を上回っていたが、今月度はau単体と比べた場合でも、あと一歩でソフトバンクが上回るところまで来ている。
NTTドコモの純増は8万8800件となったが、これはFOMA 904i端末1台で2回線を利用できる“2in1”の利用者について、今回から2in1での追加回線数を計上しない数値で発表したためだ。純増数は、6月初旬に発表された5月度の数値(関連記事)とは異なり、2in1を利用しない5月度の数値に対してのものとなる。なお、6月の2in1のみによる増加数は5万4000件だという。
また、今回からイー・モバイル(株)の契約者数についても発表されている。同社の数字は四半期ごとの発表となり、サービス開始時から6月末現在で6万200件の契約があることが分かる。
システム別にみると、NTTドコモグループのW-CDMA(FOMA)が74万5300件増の3785万4300件、auの第3世代方式となるCDMA2000 1X(CDMA 1XおよびCDMA 1X WIN)は、22万2000件増の2755万8100件、ソフトバンクは、W-CDMA方式が52万7100件増の921万7900件となった。
PHSについては、(株)ウィルコムグループが2万2000件増の累計464万7800件と増加したものの、NTTドコモグループが2万8400件減の37万4000件となり、PHS全体では6400件の減少となった。
携帯電話の事業者別契約数(2007年6月末)
- 全事業者合計
- 9805万5800件(48万7000件増)
- NTTドコモグループ
- 5284万5700件(8万8800件増)
- auグループ
- 2810万9700件(20万7700件増)
- ツーカー
- 59万9700件(7万4500件減)
- KDDIグループ合計
- 2870万9400件(13万3200件増)
- ソフトバンクモバイル
- 1644万0500件(20万4800件増)
- イー・モバイル
- 6万200件
システム別
- W-CDMA/NTTドコモグループ
- 3785万4300件(74万5300件増)
- W-CDMA/ソフトバンクモバイル
- 921万7900件(52万7100件増)
- CDMA2000 1X/au
- 2755万8100件(22万2000件増)
- PDC合計
- 2281万3700件(105万3300件減)
- PDC/NTTドコモグループ
- 1499万1400件(65万6500件減)
- PDC/ソフトバンクモバイル
- 722万2600件(32万2300件減)
- PDC/ツーカーグループ
- 59万9700件(7万4500件減)
- cdmaOne
- 55万1600件(1万4400件減)
PHSの事業者別契約数(2007年6月末)
- 全事業者合計
- 502万1800件(6400件減)
- ウィルコムグループ
- 464万5200件(2万2000件増)
- NTTドコモグループ
- 37万4000件(2万8400件減)