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創立150年目の節目に福澤諭吉の文章を世界へ配信

慶應義塾大学が“Googleブック検索”で12万冊をデジタル公開!

2007年07月06日 18時40分更新

文● 編集部 橋本 優

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慶應義塾大学とグーグル(株)は6日、慶応義塾図書館の所蔵する著作権保護期間が過ぎた約12万冊の図書について、共同でデジタル化し、“Googleブック検索”を通じてウェブ上で公開することで合意した。

慶應義塾図書館ではすでに一部の書籍について“デジタルギャラリー”として公開している

慶應義塾図書館ではすでに一部の書籍について“デジタルギャラリー”として公開している

Googleブック検索は、文字通り書籍を検索し、その一部または全部をデジタルデータとして閲覧可能にするというサービスで、日本では今月5日に開始された(関連記事)。“Googleブック検索 図書館プロジェクト”は、世界中の図書館とGoogleが連携し、著作権保護期間の過ぎた書籍などを電子化するプロジェクトで、これに慶応義塾図書館が世界で26番目のパートナーとして加わる。アジアでは初めてのパートナーになるという。

慶応義塾大学全体では約427万冊の本が収蔵されているが、三田にある慶応義塾図書館にはそのうちの244万冊が収蔵されている。このうちデジタル化されるのは、慶応義塾図書館の12万冊以上。内訳は、明治から昭和にかけての日本語図書が約3万冊、『御伽草子』などの和装本が約9万冊となる。なお、一番古い書籍は江戸中期頃のものになる予定とのこと。デジタル化の作業は同大学の創設者である福澤諭吉の著書や同大学の書籍を中心に、今年から開始される。12万冊すべての書籍がデジタル化される時期については未定だという。

慶応義塾長の安西祐一郎氏

慶応義塾長の安西祐一郎氏

今回の合意を受け、同大学で記者発表会が開催された。壇上に上がった慶応義塾長の安西祐一郎氏は、同大学が2008年で創立150年を迎える節目の年に向け「福澤諭吉が書いたものを世界に広めたい」とし、「(こういった書物が)デジタル技術を経て、世界でひとりでも多くの人々の目に触れることは、日本にとって大変大事なことである」と述べた。

アダム・スミス氏

アダム・スミス氏

また、米グーグル(Google)社のプロダクト・マネージメント・ディレクターであるアダム・スミス(Adam M.Smith)氏は、「世界中のすべての本にインデックスをつけて検索できること」が同社の目標だとし、そのためには「図書館と強力なパートナーシップを組むことが重要」だと語った。その上で「(慶應義塾大学は)アジアで最初のパートナーで、大事な一歩だ」とした。

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