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マイクロソフト、日本開発の検索機能“コンテクスチュアル サーチ(仮称)”をMSN内で開始

2007年06月26日 23時31分更新

文● 編集部 小西利明

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マイクロソフト(株)は26日、オンラインサービス“Windows Live”の検索機能“Live Search”の新機能として、ウェブページ上にあるキーワードに関連した検索結果を自動表示する検索機能“コンテクスチュアル サーチ(仮称)”を、ポータルサイト“MSN”に正式導入したと発表した。

“コンテクスチュアル サーチ”の例

“コンテクスチュアル サーチ”の例。画面右下の“アロマセラピー”にカーソルを合わせると、関連する検索結果のリンクや画像が表示される。キーワードには点線のアンダーラインが引かれているので、通常のリンクと見分けるのは容易だ

コンテクスチュアル サーチは、日本にあるマイクロソフトディベロップメント(株)が開発した日本発の検索機能である。コンテクスチュアル サーチを利用すると、ウェブページ上に表示されたキーワードにマウスカーソルを重ねる(マウスオーバー)だけで、そのキーワードで検索を行なった場合の結果が、吹き出し状のポップアップの中に一覧表示される。これにより、ユーザーは興味を持った単語をいちいち検索エンジンや検索ボックスに入力しなくても、マウスを重ねるだけで検索を行なったのと同じ情報を得られる。

ポップアップの中には、通常のウェブ検索、MSNのサイト内検索、画像検索の結果が表示される。画像検索の結果は、小さなサムネイル画像で表示される。また、キーワードに関連した広告リンクも表示される。それぞれの検索結果をクリックすると、別ウィンドウ(Internet Explorer 7の場合は別タブ)で、検索結果のウェブページが表示される。

この機能を利用するウェブページは、HTML中にコンテクスチュアル サーチを呼び出すための宣言文を数行記述しておく。また、あらかじめキーワードを記した“キーワードファイル”を作成しておく必要がある。ポップアップを文章や写真に重ならないような位置に表示させるといった指定も可能という。この機能を利用することにより、キーワードからサイト内の別記事にユーザーを誘導したり、ページ中の任意のキーワードに対して広告を関連付けるなど、サイトの表現力を高めることができる。

コンテクスチュアル サーチは今年2月後半から、MSN内サイトで試験的に導入されていたが、本日正式導入された。現在MSN内サイト“MSNチャネル”にある、以下のサイトで導入されている。また、27日以降にも複数のMSNチャネルで利用を開始するほか、今後も利用を拡大していくという。

導入されたMSNチャネル
MSN環境特集(http://eco.jp.msn.com/)
MSNテレビ「若き俳優特集」(http://feature.tv.msn.co.jp/special/)
MSNムービー「ハリーポッター特集」(http://feature.movies.jp.msn.com/special/harrypotter/)
導入予定のMSNチャネル
MSNビューティー「美の達人名鑑」(27日 http://beautystyle.jp.msn.com/beauty/feature/beautywoman/)
MSNビューティー「美人ボディの作り方」(近日予定 http://beautystyle.jp.msn.com/dietfitness/feature/bijin_body/)

現時点では、コンテクスチュアル サーチを利用できるウェブブラウザーはInternet Explorerのみとなっている。また、MSN以外のサイトや、Windows Liveのブログ機能“Windows Live Space”でのユーザーによる利用はできない。Live Spaceでの導入は、原理的には可能とのことなので、MSNでの導入事例の反応次第ということになるのかもしれない。

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