古田雄介の“顔の見えるインターネット” 第1回

「UFOは51%信じています」──X51.ORG管理人の情熱が向かう先

信奉者でも懐疑派でもない立場でオカルトを扱う

──　X51.ORGを読むと、オカルトに対して肯定的でもあり、シニカルな視点で論じていることもあります。バランスが取れていると思いますが、佐藤さん自身はUFOなどを信じているのでしょうか？

佐藤　そういうふうに聞かれたときは、51%と答えています(笑)。信奉者(ビリーバー)でもないし懐疑派(スケプティック)でもない。

　テレビや雑誌など、今メディアにある情報はどちらかにすごくぶれている気がします。こういう内容に対する、中立的な情報の伝え方というのがあまりなかったように思ったんですよね。僕は純粋に情報を伝えて、読者がそれぞれの考えや立場で感じ取ってもらえたらと思っています。

──　それでも、信奉者やヘンな人からメッセージが届くことはないですか？

佐藤　昔から多いですね。「スゴイ情報があるけど、何千万円で買いませんか？」とか、「財宝のありかを知っています」とか。

　予言系も割とメジャーで、「小さい頃から、幽霊と会話をする能力があります。今年末にアセンション(宇宙人が来て次元上昇する)が起こると教えてもらいました。日本はほとんど水没します」とか。あと、UFOの写真を送ってくる人がかなりいるんですよ。「鑑定してくだいさい」とメッセージを添えて。残念ながら大体手ぶれしててサッパリ分からないですけど(笑)。結構海外のメッセージもたくさん来ますね。

──　(笑)。そういう情報は検討して、本当っぽいなと思ったらアクセスします？

佐藤　そうですね。ちょっとしたディテールで真実味が計れます。ホットメールだとそこで信用度ダウンじゃないですか。プロバイダメールだと、ちょっと本当かなと。

オカルトスポットの視察も積極的に行う。写真はヒマラヤに雪男を探しに行った際のもの

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