筆者は汗かきだから冬でも半袖。湿気が何より嫌いで、夏は冷風よりもドライ派である。そんな筆者に、アスキーで初めての梅雨がやってきた。すでに心はジメジメなのだ。
そんな筆者のために開発されたような、快適グッズが登場した。サンコー(株)が今月8日に発売した『USBひんやりクッション』である。これは座面からぶら下がるように設けられたファンから空気を吸い込み、座面上部の無数の穴に風を送って涼しげなオフィス生活を送れる、というもの。ファンの電源はUSBバスパワーを利用するので、パソコンが当たり前のように置いてある“いまどきのオフィス環境”には気軽に導入できる。さっそく取り寄せてレビューしてみた。
ブルブル振動がくるだけで涼しくない……?
箱から開けて説明書も読まずにイスに置く、USBに接続する、座るの3ステップ。するとイスがブルブル震えるだけで、風も来ない。イスにはきれいに中央に揃えて置いたし、サイドのファンは回転してるしで、どういうことかと首をかしげてしまった……。飯塚先輩にも試してもらったが、「涼しくないねー」と感想をぽつり。
すると、こばやしデスクがアルカイックなスマイルで近寄ってきた。
こばやしデスクの真っ赤なささやき(レッドボイス)
「 空気の通り道がふさがってますよ。そんなことも気付かないのですか。ダメですね。ヒッヒッヒ…… 」
!? 筆者は急ぐあまりに見落としていたのだ、空気の通り道を。そこで早速サイドのファン取り付け部と座面をつなぐと予想される空気の通り道をつぶさないようクッションをずらす。するとブルブルと体に響く振動もなくなったではないか! さきほどの、こばやしデスクのささやきにもヒンヤリしたが、今度はUSBひんやりクッションからの風で筆者の汗ばんだお尻がどんどん涼しくなってきたのだ。
サイコー!! と気分一新な筆者をよそ目に、こばやしデスクがちょっといいですか、と静かに丁寧に全力でクッションを取り上げた。
こばやしデスクのちょっといいですか
「 これ、いろんな冷やし方ができるじゃないですか、ほらこうすると 」と小林デスクはパソコンに設置し始めたではないか!?
しかし、座面の裏には空気穴がないので、あいにくパソコンを冷やすことはできない。「パソコンは冷やせないけど、風の流れ(エアフロー)は感じる。これでワークフローも向上するよ」と、おやじギャグをぶっぱなし、次々とアイディアを出してきた。
こばやしデスクに言われるがまま、イスになってみたり、クッションになってみたり、アスキーのロビーでがんばっている(電源は考えていないようだ)と、ビリーズブートキャンプで日夜カラダを鍛える編集部のイケメンkがやってきた。今日も「広報の女の子はかわいかったなー」と言いながら、座ってきたのだ。広報の女の子と何を汗ばんできたのかは知らないが、相当疲れている様子。汗ばみがひいたのか、何かが回復したのか、「つぎつぎー」と元気いっぱいで去って行った。そして、こばやしデスクも「おもしろいこと本気でかんがえてください」と、アルカイックなスマイルで一人タバコ室に帰って行った……
Tシャツでの使用は気をつける
筆者なりに丸一日使ってみた感想を述べると、上半身がTシャツ一枚で、裾をズボンに入れないようなラフな服装だと、ひどく汗ばんでいる場合は下から素肌に直接風が吹き込み、むしろ寒いぐらいの感じがした(お腹も少し痛くなってきた)。一方で、スーツ着用時などのシャツの裾をズボンの中に入れている状態だと、風がちょうどよいぐらいだと感じた。
電源スイッチ付きでUSB端子に差しっぱなしOK
USBケーブル(148cm)には電源のON/OFFを切り換えられるスイッチが搭載されているので、USB端子に差しっぱなしでもかまわない親切設計。イスからズリ落ちないように安定して設置するためのゴムバンドも座面裏に用意されているが、先に述べたようにイスの形状(主に座面の広さ)によっては空気の通り穴をつぶしてしまう可能性もあるので無理にゴムバンドを使う必要はない、と言える。
利用に最適と言えるイスのサイズだが、USBひんやりクッションの座面サイズが49×50.5cmとなるので、これより小さなものが好ましい(大きな座面の場合はファンが真下に垂れるように配置する)。
さあ君も、このアイテムでズボンベッタリ、足にピッチリ、背中はビッショリの不快な夏とはおさらばして、モテスッキリなオフィスライフを送ろう。
USBひんやりクッションのスペック | |
---|---|
シートサイズ | 49×50.5mm |
ファン部分のサイズ | 14×18mm |
電源 | USBバスパワー(5V) |
USBケーブル長 | 148cm(電源スイッチ付き) |