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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第7回

望遠・広角で変わる、ネコのいる風景

2007年06月19日 00時00分更新

文● 荻窪圭 (猫写真家)

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遠近感と背景のぼけが変わってくる


 広角と望遠では何が違うのか。それは実際に撮ってみれば一目瞭然だ。

広角

広角でマクロモードにして撮った猫 (2007年6月撮影 ソニー『Cyber-shot H7』)

望遠

ちょっと離れて望遠で撮った猫 (2007年6月撮影 ソニー『Cyber-shot H7』)

 全然違うでしょ

 写りで変わってくるのは2つあって、ひとつめは遠近感。広角だと遠近が強く出るので、顔に比べて身体が小さいし、よりレンズに近い左耳がでかく写る。逆に望遠だと猫の姿が全体にすっきりときれいに映る。遠近感が出ない分、顔と身体のバランスもいい。

 もうひとつは背景。広角だと背景が広く写るので、ああ、木がたくさんある公園で撮ったんだな、ってわかる。望遠だと背景が大きくボケる上に写る範囲が狭いので、猫しか写ってないに等しい。

 それを考えて撮ってみよう

超広角ショット

超広角で地面ギリギリで撮った猫。ちょうど向こうを向いたせいで、すごく遠近感の強い写真になった (2006年2月撮影 オリンパス『E-330』)

江ノ島のネコ

江ノ島で道ばたで悠然とくつろいでた猫。広角の縦位置で撮ったせいで、後ろの人通りまで一緒に写し込めた (2006年8月撮影 リコー『Caplio R5』)

 背景を一緒に写したいときは広角がいいのだ。逆に、背景を目立たなくして、猫にだけ焦点を当てたいときは望遠がいい。そんな感じで、広角と望遠を使い分けるべし。


筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪さん

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味は猫と自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かに猫動画ポッドキャストも更新中。


*次回は6月26日掲載予定

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