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グーグル担当者に聞く、エンタープライズサーチの現在

「ITマネージャーの多くは、検索の専門家になりたいわけではない」

2007年06月12日 00時00分更新

文● 小林 久 (編集部)、協力●中西祥智(月刊アスキー)

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他社は自らが招いた混乱を清算しようとしているだけだ


──アプライアンスによって、検索の機能をかんたんに導入できる点はグーグルの強みですが、競合に対する優位性についてはどう考えていますか?

Gough ここでは特定の会社について話すつもりはありません。あくまでも一般論になるのですが、まずはソリューションの違いに関して説明しましょう。

 ほかのベンダーのソリューションでは一般的に、検索対象に対して──さまざまなシステムやプラットフォームが考えられますが──個別に検索モジュールを追加していかなければなりません。これでは、結局コストがかさんでしまうんです。検索する前から、インテグレーションのためのコストが生じてしまうといってもいいと思います(笑)。

 一方、グーグルの場合は、(ワンボックスのソリューションによって)導入が容易に行なえ、すぐに分りやすい検索結果が得られます。また、APIを介して、ほかのシステムを検索対象にすることもできる。ここに大きな価値があると考えています。

 伝統的なソフト/ハードメーカーは、自分たちが作り上げてきた混乱した状況を、清算しようと躍起になっているように感じます。社内にはいろんなシステムが混在していて、爆発状態にある。これまでの階層的に分類するというアプローチでは拡張性が不足しています。既存の顧客の満足度を引き出すためには、システムを横断的に検索できるような柔軟な仕組みが必要です。

 グーグルのコアコンピタンスは検索で、そこにもっとも大きな投資を行なっています。ERP(Enterprise Resource Planning)、データベース、CMS(Contents Management System)など、企業内には、さまざまなシステムが並存していますが、グーグルはこれらと高い関連性を持ったシステムを提供できますし、オラクルやSAP、マイクロソフトといった、他社の製品に対しても効果的なソリューションを提供できると考えています。

 これは、ほかのベンダーがあくまでもひとつのタイプのシステムに執着しているのとは対照的なことではないでしょうか?

 ゴフ氏は、ITマネージャーの多くは“検索の専門家”になりたいわけではなく、検索以外の重要な業務に自分の時間を割きたいと考えていると話す。また、企業においては、検索結果の重み付けが必要な場合もあるが、そのために“ソース・バイアシング”と呼ばれる仕組みがある。これは例えば、Wikiやブログよりもイントラネット内の公式なコンテンツの優先度を上げる仕組みだ。

 また、“キーマッチ”と呼ばれる検索広告の考え方に似た仕組みも用意している。キーマッチでは、検索キーワードに関連した、検索結果をページの目立つ位置(Googleで言えば、AdWordsが表示される位置に)、ハイライトされた状態で表示できる機能だ。

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