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よろしくパソドック 第3回

【よろしくパソドック Vol.3】

なんでも見えちゃう!リキッドクリスタルパワー!

2007年07月05日 23時50分更新

文● 藤山 哲人

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14)液晶パネルと制御部の接続

 付属のコネクタを利用する場合は、この作業は不要だ。以降は、コネクタを使わない場合の接続手順を説明していこう。
 制御基板のコネクタは、写真の方向(部品面)から見ると次のようなピン番号になっている。

制御基板側コネクタのピン番号

 一方液晶パネルのピン番号は、ハンダ面から見ると印刷の通り、次のようになっている。

制御基板側コネクタのピン番号

 これらは、同じピン番号同士を接続すればいい。注意するのは、液晶パネルのハンダ面から電線を引き出すように、ハンダ付けすること。液晶パネル面にもハンダ付けできる端子があるので、液晶面からハンダ付けする。

制御基板と液晶パネルの配線終了

制御基板と液晶パネルを接続し終えたところ。1本配線を間違えただけで、文字化けしたり、文字が表示されなくなったりするので慎重にハンダ付けしていくこと

 配線には写真のような、束になった線(フラットケーブル)を利用するといい。古いIDEやFDDケーブルなどを使うといいだろう。

15)電源コネクタの製作

 写真は、HDDの電源などでおなじみのコネクタだ。オス・メスを間違わないように買ってくること。また、金属製のピンは樹脂のコネクタとは別売になっている場合があるので注意する。PCでは12Vと5V、それぞれのGNDがあり4ピンを使うが、この回路で必要なのはは5Vだけなのでピンは2本だけを使う。

電源コネクタ用の部品

電源用の電線は、IDEケーブルより少し太めのものを使う。とはいえ100V用の電線ほど太くなくてもいい。必要な金属ピンは、とがった(オス)を2本、コネクタはオス用のものを1個用意する

・電線の先にピンをハンダ付けする
 本来ペンチなどで金属部分をつぶして圧着するのだが、心もとないのでハンダ付けして方がいい。

電線にピンをハンダ付けしたところ

プラスとマイナスが明確に分かるような電線がベストだ。まずそれぞれの電線に、金属ピンをハンダ付けし、その後ペンチでつぶす

 ハンダ付けを終えたら、根元の金属部分(写真で下の電線を参照)をペンチなどでつぶしておく。

・コネクタにピンを差し込む
 写真のようにコネクタの切欠きが上になるように見て、左側に5V(プラス)のピン(電線)を、その右隣にGND(マイナス)のピンを差し込む。

電源コネクタに端子を差し込む

切り欠きを上にして、左側に5V(プラス)の電線(ピン)を差し込む。その隣にGND(マイナス)を差し込む。向きを間違えると回路を破損するので注意すること

 最後に制御基板のV+とV-にそれぞれ5VとGNDをハンダ付けして、電源の配線は終わり。極を間違えないように!

16)安定化回路をスキップするジャンパ線をハンダ付け

 写真の部分には、電源を安定化させる3端子レギュレータを差し込むが、PCから安定した電源を取れるので、ここをジャンパ線でつなげる。

電源回路のスキップ用ジャンパ線

基板上にU2とある部分の囲みの左右のピンをハンダ付けする

 写真のように、基板にU2とある部分の囲みの左右の線をハンダ付けする。間違って中央の穴に差し込むと、プラスとマイナスがショートしてしまうので注意すること。

17)完成したらICをソケットに差し込む

 ICの足は外向きに広がっているので、少し内側に曲げてから差し込むとカンタンにソケットに収まる。冬場は静電気に注意する必要があるが、今はさほど気にする必要もないだろう。ただし帯電しやすい人(笑い)は、アルミサッシなどに触れて静電気を逃してから作業するといい。

ICのソケットへの取り付け

写真の手前側はしっかり刺さった状態だが、まだ奥が刺さっていない

 取り付け方向は、写真の方向から見るとICの切り欠きが奥になるように差し込む。向きはあくまでもICの切り欠きを目印にして、シールの向きに惑わされないように注意すること。
 あとは指でギュッと押し込んで、ICがソケットから浮かないようにすること。これで工作は完了!

(次ページへ続く)

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